【実況者】どうして貴方達は私を見つけてくれるの？ (ページ7)

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Aside

「＿＿＿。＿！A！！」

『んん"…』

大きな声と軽い揺れで目が覚めた。
目の前にはシャオロンくん。
キョロキョロとあたりを見渡せばもう授業は
終わっていた。

私は授業丸々寝ていたのか…。
私は前に向き直りシャオロンくんにお礼を言う。
彼は「別にええで！」と眩いくらいの笑顔で言った。

そこからはシャオロンくんと色々だべっていた。
たまに隣の席から視線を感じたので見てみると
何故か怯えたような表情でこちらを見つめる。
その度に頭に？が浮かぶ。

そんなことが続いて5回目のとき
シャオロンくんが隣の席の人のところへ行って
何かをボソリと話した。

その瞬間､隣の席の人は顔を青くして
転けかけながら走り去ってしまう。
私はシャオロンくんに何を言ったのか
聞くと

sha「ん〜？顔色悪いから保健室行ったら？って
　言っただけやで？」

なんて屈託のない笑顔で言うから私もその言葉を
信じた。
でも何故か嫌な雰囲気を感じる。
そんな私の気持ちを遮るように授業3分前の
チャイムが学校に鳴り響いた。

＿＿＿放課後＿＿＿

最後の授業も終わり放課後になった今日。
シャオロンくんはさっさと帰ってしまった。
…鼻歌を歌いながら。
私も帰ろうと下駄箱に向かえば下駄箱近くに
見覚えのある金髪と青髪の男子生徒。
その二人は私に気がつくと

「あっ！Aやん！！一種に帰ろうや！！」

「Aちゃんやっほ〜。
　今日も他の人が霞むほど可愛いな〜」

なんて話しかける。
お察しであろう､彼らも不良グループの一員である。
金髪の男はコネシマ。
空のような水色の目を持つ文武両道のイケメン。
青髪の男は鬱。
深海のような瑠璃色の目を持つ女たらし。
みんなからは大先生とか言われている。

どうやらこの二人は私と帰りたくて
下駄箱前で待っていたらしい。
…私は知っている。
無理だと言っても結局は無理矢理一緒に
帰らさせられることを。
私は知っている。

でも､ずっと一人で下校していた私にとっては
とても嬉しいことなのだ。
今日もまた､友達と一緒に帰る。