おにぎり ページ48
os side
俺は今、非常に困っている。理由は簡単、λとの条約を考えるのがとにかく難しい。
os「でもやらなアカンしなぁ。んﾞー！」
情報過多で頭はパンクしそう。グルッぺンから伝えられた情報が多すぎる。何やねんコラ。
ht「マンちゃん、少し休んだら？頭使い過ぎなんじゃない？」
心配そうな顔で声をかけてきたのはひとらんやった。
os「うぁー俺もそうしたいんやけど、ウチの馬鹿総統のせいで無理なんよぉ。」
ht「？グル氏が何か言ったの？」
os「外交明日なんやて。さっき連絡したからさっさと条約内容作れって。ホンマに頭おかしいんちゃうん！？」
ht「え、明日？早過ぎない？嘘でしょ？」
ひとらんは小さく溜息をついている。当たり前やね。ひとらんは俺の護衛として基本外交には着いて来てくれる。何も言われてなかったんや。
os「これからエミさんとチーノのとこにも行かなアカンしぃ。最悪やわ。」
ht「･･･1回グル氏殴って来て良いかな？」
os「ひとらん、ステイ。」
ヤバい、ひとらんが壊れた。流石に自国の総統を殴るのはヤバいので止めておこう。
os「まぁ、さっさと考えて報告しに行くかぁ。」
ht「そうだね。でも、無理しちゃダメだよ？」
はい、と机の上に置かれたのはひとらん特製のおにぎり。
ht「何かお腹に入れれば頭も回るんじゃないかなって思って。お昼、食べてないでしょ？」
時間も忘れて考えていたせいか、昼食の時間をすっぽかしたらしい。
os「あー、どうりでお腹空くわけやわ。ありがとめぅ！」
礼を言うと笑顔でどういたしましてと返ってきた。
ht「じゃあ俺は訓練してくるから、また後でね。」
ひとらんはそう言うと部屋から出て行った。おにぎりを食べながら、再び条約内容を考え、紙にまとめる。食べ終わる頃には、ほぼ決められていた。
os「･･･こんなもんでええかな。2人のとこに行くか。」
俺は幾らか軽くなった身体を伸ばしながら部屋を出る。この時間帯は、おそらく2人とも図書館にいるはず。
os「さっさと報告しちゃうめぅ！」
廊下を歩きながら、エミさん今日は何の紅茶を出してくれるんやろ、なんて考えていた。
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作者名：＊ | 作成日時：2020年9月8日 8時
