戦争 ページ37
kn side
お、やっと戻ってきたな！あの後、ショッピも一緒に本格的な訓練を始めた。λに来てからの2年、長からの厳しくも的確な訓練を受け、俺は近接、ショッピは遠距離を得意とするようになった。
『それでは、今日の訓練はここまで。明日は少しハードな訓練を実施するから、今日はゆっくり休む事。以上、解散。』
長の一言で、俺とショッピは地に背をつける。
kn｢あ"あ"、疲れたなぁ･･･！｣
syp｢でも、最初よりはキツくなくなってきましたね･･･！｣
ショッピの一言で、改めて自分達は成長したのだと実感する。夕日で赤く染まる空と雲を見ていると、長もやって来た。暫く3人で話をしていると、長の付けているインカムに連絡が入った。
『少し席を外すわね。』
長は少し離れた所でインカムを繋ぐ。
『こちら殲滅卿。どうかされましたか、陛下。･･･はい、その件についてはムンドゥス外交官殿に任せてありますが･･･！？状況を詳しくお伺いに参ります。失礼致します。』
長は焦った様子でインカムを切った。
『ごめんなさい、陛下に呼ばれたから行ってくるわ。』
syp｢何かあったんすか？｣
ショッピがそう聞くと、長は口早にこう言った。
『手短に話すわ。隣国のθ国からの宣戦布告が入ったの。明日、全面戦争を始めるそうよ。詳しい事はまた後で話す。兎に角2人は、部屋に戻っていて。』
長はそう言うと、あっという間に城の中へ走って行った。
syp｢随分とヤバそうっすね。｣
kn｢でも、俺らの2年の訓練の成果がやっと発揮出来そうな舞台になりそうやんな。よし、ショッピ、戻るで。｣
俺がそう言いながら立ち上がると、ショッピも大人しく立ち上がる。
kn｢取り敢えず風呂にでも行くかぁ！｣
syp｢･･･ホンマに先輩って、呑気っすね。｣
kn｢なんやてぇ！？｣
ショッピに半分呆れられながら城に戻る。明るく装っていても、本当は気が気じゃない。兎に角今は、長からの連絡を待つしか俺らには出来なかった。
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作者名：＊ | 作成日時：2020年9月8日 8時
