思い出さなくていい ページ22
kn side
飯が終わった後、グルッペンから講義室に全員集合するように告げられた。俺はショッピと共に向かった。
kn｢ショッピ、俺が全部話すから、お前は何も言わんでええで。｣
syp｢は？なんでっすか？｣
kn｢お前、過去の事話すの嫌やろ？やから俺が話すわ。安心しぃや。｣
syp｢･･･了解っす。すいません。｣
ショッピは過去を思い出すと泣き出したり、酷い時は半狂乱状態にまでなったりする。それを防ぐ為に俺が話す事にした。
講義室の扉を開けると、幹部のほとんどが揃っていた。あといないのは、大先生とシャオロン、それからロボロやな。
kn｢アイツらまだ来おへんのか？｣
tn｢さぁ？俺何も聞いてへんからな。食堂出たとこは見たけど。｣
トントンに聞くと首を傾げた。
gr｢あぁ、そのうち来るだろう。ほら、足音がするゾ。｣
グルッペンがそう言うから、耳を澄ませて聞いてみると、確かに3人分の足音が聞こえる。暫くして扉が開いた。
sha｢ほらやっぱ皆揃っとるやん！｣
ut｢ごめんてシャオちゃん！｣
rb｢いや俺は？｣
kn｢お前ら何しとったんや？｣
sha｢んー？俺はロボロとここに向かっとったんやけど、途中で大先生に捕まってのろのろ歩いてきてしまってん。｣
ut｢だってシャオちゃん見つけたからお話したい思っただけやん！｣
rb｢俺はただ巻き添え食らっただけやけどな。｣
成程、大先生悪いやっちゃなぁ！
kn｢そんなことよりはよ座り？やないとトントンがブチ切れそうやで？｣
後ろから物凄い殺気を感じた俺はそう忠告すると、3人は顔を青くしながらそそくさと席に座った。ゴッドオブトントン･マジトントン。
gr｢さて、では全員揃ったところで、早速話してもらおうか、ショッピ。｣
kn｢あ、その件についてなんやけど、俺から話すわ。｣
gr｢？ゾムからはショッピから話すと聞いているのだが？｣
kn｢訳あってショッピからは話せへん。やから代わりに俺が話す。俺とショッピは同じ過去やし。｣
gr｢･･･成程。ではそれで行くとしよう。コネシマ、話してくれ。｣
グルッペンのその言葉を聞いて、俺はゆっくりと話し始めた。
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作者名：＊ | 作成日時：2020年9月8日 8時
