検索窓
今日:3 hit、昨日:286 hit、合計:133,845 hit

37 ページ43

13時間余りの飛行機移動を経て、日本時間午前3時頃に到着した侍ジャパン。もう後戻りが出来ないところまでやってきた。こんなところでは負けてられない。

初の全体練習では、打者としての活躍が期待される大谷が如月とヌートバーと共にバッティング練習を行っていた。



「……大谷さん」



如月から話しかけられた事が嬉しくて顔を綻ばせる大谷。どうしたの?そう問いかけつつ詰め寄れば、如月は一歩下がりヌートバーの方へと体を寄せた。



「……サンドバル選手って、どんな選手ですかぁ?」

大谷「俺の友達」

「真面目な話してるんですけど」



キッと睨みつけるが大谷はどこ吹く風と言った様子でケラケラ笑う。この人には緊張感というものが存在しないだろうか。大谷に聞いた自分がバカだった、そう心の中で嘆いてため息を吐く。



大谷「Aはどう思ってる?」

「……簡潔に言えば、今永さんの上位互換だと思ってます」



ストレートの平均は150キロ。球種は多彩で、スライダー、シンカー、チェンジアップを得意としている。勿論カーブも一級品だ。



「それに左打者からしたら厄介ですよね、あの人」

大谷「…そうだね」

ヌートバー「"チェンジアップが少し沈むように変化するから、僕たち左打者からしたら打ちにくいんだ"」

「"でも俺は右打だよ"」

ヌートバー「"Aにはとても期待してるさ"」

大谷「あと制球力が高い。ただストライクゾーンに投げるだけじゃなくて、コーナーを狙ったり、ボールとストライクの境界を攻めたりするやらしい奴だよ」

「多分サンドバルさんも同じことをチームメイトに教えてるんじゃないですかねぇ」

大谷「ははっ、どーかな」

「ま、どーであれ勝ちましょうね。じゃないと大谷さんはアリゾナに戻るハメになりますもんね」


負ければ大谷はエンゼルスのキャンプ地アリゾナへ戻る事になる。それを皮肉っぽく言った如月に、思わず大谷は苦虫を潰したような顔をした。

38→←2ch



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (180 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
640人がお気に入り
設定タグ:プロ野球
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月19日 8時) (レス) @page3 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年12月18日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。