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如月がベンチへと戻ったのは、ヌートバーがダイビングキャッチでボールを取った瞬間だった。大谷も驚きの表情を浮かべている。その顔を見て思わず笑いそうになったが何とか堪え、得点をチラリと見た。

この時点で韓国の3点に対し、日本は4点を奪っている。ダルビッシュが打たれたのかと思いつつも、湯浅の元へ向かった。



「京己」

湯浅「Aさん!脇腹大丈夫ですか?!」

「平気。俺より今は源田さんを心配しとき」



如月がまだ脇腹を冷やしてる途中、右手を痛がるような素振りで医務室へ来た源田。如月と同じように試合に出場する欲を見せていたが、やはり止められていた。


源田「止められちゃった」

「そりゃ小指が明後日の方向を見てたら止められますよ」

源田「A君は大丈夫?」

「自分の心配したらどーですかぁ」



お人好しな人だ。明らかに自分の方が痛い癖に、それを気にせず人の心配をするなんて。



湯浅「……Aさん」

「ん」

湯浅「カッコよかったです。いつもカッコいいのに、今日はなんか…なんて言うんやろ、とにかくカッコよかったです」

「…おおきに」



目を合わせることはないが、如月の横顔はどこか嬉しそうだ。それを見て湯浅も嬉しくなり、緩んだ顔で試合を観た。



ダルビッシュ「A君」

「………打たれちゃったんですかぁ」

ダルビッシュ「A君が折角抑えてくれたのに、それを無碍にしてホントごめん」

「何を今更。野球なんてそんなもんじゃないですか。それに、これから頼りになる味方たちが点を取ってくれますよ」

ダルビッシュ「…!そうだね、ありがとう」



最初の頃とは違う態度に目を丸くしつつもダルビッシュは微笑む。確実に如月は変わろうとしていた。



ダルビッシュ「楽しいと思えてる?」

「…何がですか」

ダルビッシュ「今、この時を」



隣にいた湯浅も如月を見る。遠くを見つめていた如月はピアスを人撫でして、小さく頷いた。





「…ちょっとだけですけどね」

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キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月19日 8時) (レス) @page3 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年12月18日 18時

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