vsオリックス ページ6
宮城が託された使命＿＿それはAのサインを入手すること。
AがWBCに出場すると判明した日、杉本らを始めとする選手たちに頼まれたのだ。同じオリックスの山本たちは全て宮城に押し付けた。自分たちもAのサインが欲しいからである。他人に構っている時間はない。
何十枚もの色紙とペンをじっと見つめ、宮城はため息を吐くとそのままロッカーに押し込んだ。確かにサインは欲しいが立ち場を利用するのは気が引ける。先輩たちには申し訳ないが、貰いそびれたと説明して＿＿
「大弥、どうしたの…？」
「うわっ、Aさん？！」
今求めていた人物の登場に、宮城は分かりやすいほど動揺した。ロッカーの前で右往左往とする宮城にAは眉を顰める。
「……大丈夫？」
「あ、えっと……Aさん！！」
「…どした？」
「サインください！！」
ロッカーに響く宮城の声にAは目を瞬きさせた。宮城の大声に何事かと佐々木も顔を覗かせる。
「…翔平のサインじゃなくて？」
「………ん？」
「…え、俺？」
「……僕はAさんのサインが欲しいです！！」
猛烈なアプローチにAは思わず一歩下がった。いつの間にかやってきた佐々木も��俺も欲しいです��と呟く。宮城は先ほどまでの自分の考えを撤回し、用意された沢山の色紙をAに差し出した。
「ここにサイン書いて欲しいです！先輩たちに頼まれてて……僕も欲しいですけど…。無理にとは言いません！出来たらでいいので＿」
「いいよ」
「えっ」
「全員分書くよ。だから大弥と朗希のサインもちょうだい？あと杉本さん達にも伝えといて。��俺も皆さんのサイン下さい��って」
一気に顔が輝く二人にAの顔も綻ぶ。キュッキュッとペンを走らせて丁寧にサインを書き終えたAに、ますます二人はAの事を大好きになるのであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2470人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しの作兵衛(プロフ) - ゆうさん» そういえば帽子でしたね💦忘れてました！ありがとうございます (4月5日 6時) (
レス) id: 8a20bca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 細かいことすみません💦💦守備の時はヘルメット被らないんですよ！！細かくってごめんなさい🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (4月5日 0時) (レス) @page11 id: b3677bafaa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
