3話 ページ4
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昼ごはんも食べ終わり、雑用係が再び仕事に取り掛かろうとした時。
「あー！グッピーちゃーん♡」
『ん？この声はフロイド君か？』
「ばぁ♡せいかーい♡」
突然目の前にばぁっと現れるウツボの人魚。
「こらこらフロイド。いきなり現れてはAさんがびっくりするでしょう。」
『おや、ジェイド君もいたのか。』
「ええ、こんにちはAさん。」
『ああ、こんにちは。』
ウツボの片割れもいたようだ。
『それはそうと君たち、そろそろ授業の時間じゃないのかい？』
「ええ〜！やだやだグッピーちゃんと遊ぶ〜！」
『そんなこと言われてもな。単位とやらを落としてしまうのでは？』
「いーもん！グッピーちゃんと遊ぶ！」
「こらフロイド、Aさんが困っているでしょう。」
「やだやだ〜！」
ドタバタと暴れ出すウツボ。ジェイドは額に手を当てため息をついた。
雑用係はそんなフロイドの様子に見兼ねてか、懐からあるものを取り出す。
『フロイド君』
「なあに？グッピーちゃ...ん？はひほれ？」
『どら焼きだ。』
「ほらはひ...」
フロイドの口元にモフっとどら焼きを突っ込んだ彼女。
フロイドは黙り込んでもぐもぐとどら焼きを咀嚼しだす。
『美味いか？』
「ごくんっ...なあにこれすごくおいし〜！！！」
『お気に召したようで良かったよ。午後の授業も頑張れたらまたあげよう。』
「ほんと〜！？じゃあ俺頑張っちゃう！」
『ああ、頑張ってこい。』
ジェイドは離れた場所からその様子を見て、ほう...と感心のため息をつく。
あのフロイドの手綱を握れるだなんて、やはり彼女はすごいですね。
『ジェイド』
「おや、Aさん。どうされたのですか？」
『ほら、ジェイドも。』
「ん！？」
雑用係はジェイドの口にも同じどら焼きを突っ込んだ。
「！...これは...」
『...好きではなかったか？』
「いえ！とても美味しいです...！」
『ふふ、それなら良かったよ。ジェイドもいつもお疲れ様。午後の授業も頑張ってくれ。』
「！...あ、ありがとうございます...」
ジェイドはなんだか照れくさいようなむず痒いような気持ちになりながら、彼女に笑ってお礼を伝えた。
(手作りどら焼き)
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あ - 面白いです…！！これからも更新頑張ってください！ (7月10日 18時) (
レス) @page9 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ - 夢主さん、うちに嫁に来ないかい？大事にするよ (2020年12月28日 21時) (レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
あるみく - うぅ……グスッ……、夢主の気持ち切な過ぎて……グスッグスッ………泣けます…… (2020年11月25日 22時) (レス) id: 8de5b8d706 (このIDを非表示/違反報告)
お水とお餅(プロフ) - フグ刺し.......派手柱か......？う〜ん( ´〜｀) (2020年10月3日 17時) (レス) id: c273debe8e (このIDを非表示/違反報告)
あるみく - ジャミルとの絡みでものすごくニヤニヤしてしまいました！これからも頑張ってください！ (2020年10月3日 14時) (レス) id: 8de5b8d706 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいしいくじら
| 作成日時：2020年8月16日 2時
