監督生と、食事事情 ページ44
·
『...』
監督生は困っていた。
職員寮にて目を覚ましたかと思えば蝶よ花よと可愛がられた末、晩ご飯まで用意してもらってしまったのだ。
グリム「はぐはぐっ...ふな？どうしたんだゾA。食わねーなら俺様がもらっちまうゾ？」
『...いいよ。』
スっと自分のお皿をグリムに差し出す監督生。
クルーウェル「badgirl。1口2口しか食べてないだろう。」
『うっ』
コツンとクルーウェルに額を小突かれる監督生。
『いや、あの...本当にもうお腹いっぱいなので...』
クロウリー「なにをおっしゃいますか！遠慮はいりませんよ！私、優しいので！」
『いや...』
顔がとても近い。
グリムがベリッと引き剥がした。
『あの...すみません、もう、食べれません...』
監督生は体を小さく丸めて謝罪した。
その様子に一番最初に違和感を覚えたのはクルーウェル先生。
クルーウェル「...仔犬、食べられない理由でもあるのか？」
『...』
ピクリ、監督生の肩が揺れた。
しばらくの沈黙の後、監督生は重々しく口を開く。
『...いつも、一定量以上のご飯食べると、後で吐いちゃう、から...。』
「「「！！？」」」
苦しそうに告げられたその言葉に、共に食事をとっていた教師達が目を見開く。
クルーウェル「なん...それ、は...どういうことだ、仔犬」
『...自分でも、よく、わかんない...けど、少量なら大丈夫、でも...だから、いつもはゼリー飲料で済ませて、て...』
グリム「ふな！？だからお前、いつもご飯は俺様に譲ってくれてたのか！？」
『...ん。』
少しだけバツが悪そうに監督生は頷いた。
監督生が食事ができなくなった理由は、重苦しい過去が関係しているのだが...。
その話は、またの機会に。
(監督生は、ご飯が食べれない。)
Birthday to Jamil. ※ピンク注意→←監督生と、闇の鏡と時々クルーウェル先生
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ルヤン - あの、杖より先に脚が出る系魔法使いのパスワードって何ですか？ (2023年1月26日 20時) (
レス) id: 42d6a2c711 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 一気見しました〜！イグニに親近感しか沸きません…(オタク) (2021年5月16日 0時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
Maple - うわぁ、夜明けの本音のお話だけシリアスになってる。。。え、監督生ちゃん病気だったんだ。。。聞き耳を立てていた生徒がだれなのか気になります！ (2021年3月11日 4時) (レス) id: 0baa0f9de6 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - すれ違い通信wwww◯DSのアレっすかww (2020年12月22日 11時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
いぶき@ジャミル強火担 - おいしいくじらさん» いえいえ！！知らなかったら……と思っただけですので……私自身は気にしませんので大丈夫です(*^^*) (2020年10月22日 20時) (レス) id: b9c0dcb28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいしいくじら
| 作成日時：2020年7月25日 4時
