11話 ページ13
·
ホグワーツ特急から下車し、駅のホームに足を踏み入れた彼ら。
しのぶもリリーもスネイプも、3人とも同じように真っ黒なローブを身にまとい、雑談しながら誘導に流され新入生の後を着いていく。
「イッチネンセイ!イッチネンセイはこっちだ!」
「見てシノブ、あの人とても背が大きいわ!」
1年生の誘導をするハグリッドを見て、リリーはキラキラと目を輝かせながらしのぶに声をかける。
しのぶはジッと誘導するハグリッドの姿を見つめ、ポツリと一言零す。
『......羨ましいですね』
心からの言葉だった。
だって、しのぶはずっと自身のこの小柄な身体を呪い続けて生きてきたのだから。
ないものねだりだと言うことは本人だって自覚している。
他者を羨むことは良くないと、ちゃんとわかっている。
...それでも、願わずにはいられなかった。
私があの頃、もっと背丈があったなら。もっと筋肉があったなら。
焼ききれるような後悔を胸に、しのぶはじっとハグリッドを見つめ続けた。
「...?」
「...」
そんなしのぶを、不思議そうに見つめるリリーとスネイプだった。
(羨ましい)
731人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ワサビって美味しいよね - ハリポタの二次創作って興味なかったからこれまで触れてこなかったけどでもこの作品に触れて他のも面白そうだなって感じた!意識の変化を促すような作品作ってくれてありがとうございました! (3月21日 15時) (レス) @page22 id: 98e195d485 (このIDを非表示/違反報告)
ああや - 鬼滅の刃、ハリー・ポッターどっちも大好きです!!私、時透無一郎好きなので、無一郎の成り代わり✕ハリー・ポッターも作ってほしいです!♡ (7月29日 16時) (レス) @page2 id: b434511ad8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し84222号(プロフ) - うわぁ、、見事にアタスの心を射抜かれました、、、続きってありますかね?あったら嬉しいです! (7月27日 11時) (レス) @page22 id: 47495115b9 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅 - すっごい続きが気になります! (2023年3月10日 19時) (レス) @page21 id: ba2b3def77 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 続きが気になる… (2023年2月15日 19時) (レス) id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おいしいくじら | 作成日時:2020年10月26日 5時