君が夢をみれますように (ページ15)

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JN「ねぇ、居たりする？」

ジェノの声が聞こえた瞬間、泣いてる場合じゃないって思えた。

弱さなんて見せるもんじゃないって、

JN「授業、始まるよ。」

『…知ってる。』

JN「…もしかして、辛い？」

『辛くなんかない。』

JN「…俺に怒ってる？」

『…あんたにキレても意味無い』

JN「なら、ソヨン？」

『…ソヨン、悲しんでる？』

JN「…悲しんでない。怒ってもない。

だけど、後悔してた。
Aを傷つけたことじゃない。自分の行動に」

『いい度胸してる。』

JN「俺はさ、なにもできないよ。」

JN「かといって、Aに変われなんて言う資格もない。
元はと言えば、Aに救われた惨めな男だしね。」

『…悲しいの？』

JN「…怒りかも。

俺の大切な人が傷ついたって思って
同じ痛みみたいなのを背負いたいって勝手に思ってる。
ごめん。」

『…ジェノ、』

JN「…もっと強くなりたいね。」

二重とか一重とか、

あのこは私より綺麗だとか、

勉強はできるけどスポーツはダメだとか、

あの人はあの子と付き合ってるとか、

お金を持ってる持ってない、とか

そんな劣等感に襲われる前の地球儀を2回まわして

自分の中の宇宙へ旅してた。
そんな優しいあの日を思い出した。

そうだ。わたしたち、傷つくために生まれたんじゃない。