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思い切って扉を開けた
ジェノは驚いた顔をしてからすぐいつもの笑顔を浮かべた。
JN「…ありがとう。また助けられた。」
その笑顔のまま私の背中に手を回したジェノの表情は想像なんて出来ない。
ジェノは私に助けられた。なんて言うけど、
本当はその陽だまりみたいな優しさに私が助けられたんだよ。
『ジェノや、ありがとう。』
この温もりは決して忘れないから。
廊下は異常に短かった。
いや、短く感じただけ、
私たちが大人になった時、今みたいなこの温度に違いに
優しさに気付いてあげられるんだろうか。
余裕が無い。
そんな言い訳、私がしませんように。
『ジェノ、』
JN「なに？」
『あんたは、強い。そして優しいの。
私の世界に勝手に入ってきた。』
JN「え、そう？ Aの方が、」
『だから！』
JN「うん、」
『ずっとそばにいて、守ってね。
これ、義務だから。』
JN「うん、笑」
こんな素敵なあなたをわたしは忘れることは無い。
一生ここに刻み続けるとおもう。
私のヒーロー、イ･ジェノ
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作者名：チワワ | 作成日時：2022年10月1日 20時
