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rb「Aさん」
『えっ…と、ロボロ…さん、どうかしました？』
やっと落ち着いてきた頃だ
ショッピくんのいらんお節介が生じて
鬱さんと話をして
彼の内に秘める黒い部分を見た
コネシマさんやショッピくんだけが
特別なわけじゃなかった
決してなかった
鬱さんや、このハウスの人達がみんな
大きな問題を抱えている
それを目の当たりにして
私の良心が「彼らを見捨てるな」と
私を突き動かした結果
ここに来てからの短期間で
3人も契約者が増えてしまった
私の体力も気力も
正直ヘトヘトだ
そんな中、ついに来てしまったのだ
私の中での
"苦手な人"が
rb「ここじゃなんやし、中庭にでも」
『はい…』
今までも数えられるくらいしか
話したことないし
お酒のことで変な約束事もしちゃったし
それに…
rb「…あ、でも…俺みたいな狼族と2人きりは嫌か」
『え、いや…』
rb「ん？」
『……大丈夫です。私、人種族好きですから…狼族も、虎族も』
rb「…そう？なら遠慮はせぇへんけど」
『はい、そうしてください』
なんだか、この人も普通とは違った
異様な雰囲気があるんだよな
しんぺい神さんも変な雰囲気の人だけど
ロボロさんとは違う
しんぺい神さんは、私には手を出さない
私…いや多分、人間に興味がない
でもロボロさんは
私のことを見てる
私を知ってて、私を遠ざけてる
その口から出る言葉には
なんの感情も混じっていない
ただ声の使い方が他よりも卓越していて
その違和感を人に感じさせないだけ
彼には、私が人種族をどう思っているか
私が彼をどう思っているかも
さして興味が無いんだ
『話って…？』
rb「そう警戒せんでも、俺は人は食わへんから」
『ロボロさんが私を食おうが食わまいが、今は関係ないです。ロボロさんが私と2人きりでこの場いること…それが疑問なんです』
rb「なるほど、ゾムが言っとったことはほんまやったってわけやな」
『ゾム…？なんでそこでソムの名前が…』
rb「Aさんあんた…ゾムに食われたいんか」
『…え…』
あぁ…これだ
ロボロさんが苦手な理由
彼は言葉に裏表がない
いや、本心を隠して嘘を言うのは
とても上手なんだろうけど
そうじゃなくて
素直なんだ、人に問いかける言葉が
だからこそ
何も隠せてないんじゃないかと不安になる
全てを見透かすようなその目が
嫌いだ
.
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りぃ - 一気読みした初見なんですけどめっちゃ好きです…こういうただの好きじゃ表せない感情のお話凄い好きで…設定も相まって最高です、話も読みやすいですし続きが気になります…更新頑張ってください…！ (2022年10月21日 5時) (
レス) @page8 id: 7225d3a88e (このIDを非表示/違反報告)
裂けないパピコ - うおおおおおおお!!スッすごい!!めちゃくちゃ好きです!! (2022年2月9日 16時) (レス) @page8 id: ce81fe4080 (このIDを非表示/違反報告)
犬好き(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです…！！！ci君との契約もどうなるか気になります…！！ありがとう御座います！！ (2021年9月19日 3時) (レス) id: a9e49597a8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ﾎｱｱｱｱ、めっちゃ好きです！！(語彙力の消失) (2021年7月1日 18時) (レス) id: 9a926607ca (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 暁レイさん» ありがとうございます！！むしろここが勉強の息抜きなので、疲れた時は顔出したいな…なんて思っちゃいますね(^^;)もちろん受験第一なので、更新頻度はめちゃくちゃ低くなりますが、暇があれば息抜き程度に更新していきますね！ (2020年9月1日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2020年8月24日 1時
