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『…あんな約束、しなければ良かったと思っているでしょう？』
「……少しの間俺は席を外そう。トントン、お前からよく説明しておけ」
「はい」
今、2人きりにするのね
大事なことはこの人に任せて
自分はこの場を離れるのね
意気地無し
全て話すって、あなたが言ったのに
やっぱり何も出来ないんじゃない
「…隠しててすまんかった」
『いいわよ、心にもないことは』
「ほんまに思っとる。何度も、本当のこと言ってまおうと思ったんや…」
『その割にはしっかり仕事してたじゃない。隠すのは少し下手くそだったけどね』
「気づいてたんか」
『いいえ、何も』
トントンさんは申し訳ない様子で
謝るけれど
私には分かる
彼は、本当に悪いと思っている時
私の顔色を伺うような目線を向ける
「こう言えば許されるだろう」
その見え透いた魂胆に
私が気づかないわけがないでしょう？
思ってもいないことは言わないで
「グルッペンのことは悪く思わないでやってくれや。ほんまにお前を思ってやってたことやから」
『……へぇ』
「お前は俺がおらんくても強い。それはあいつも知っとった。それでも俺とパートナー契約結ばせたんは、もしもの時の保険や。バカにしとるわけでも、舐めてるわけでもないんやで」
『それは、知ってるわ…分かるもの、どうでもいい相手は誰も守らない。彼にとって私がどうでもいい国民の一人ではないことくらい、知ってるわ』
「なら、何が気に入らないんや？」
『気に入らない？心外ね、失望したのよ。まさかとは思うけど、私との約束を「私を死なせないこと」だと思ってはいないでしょうね？私を守って、あなたみたいな護衛までつけて、それで彼は約束を果たした気になっていると？』
「…約束、お前を幸せにすることって聞いたんやけど」
『守られることで幸せになれるのなら、私はとっくに幸せよ。あなた以上に信頼出来る"護衛"はいないものね』
「じゃあ、どうしたいんや？」
『彼は知っているはずよ。私の願いも、私が幸せになれる方法も。簡単に出来ることじゃないと思うわ、何年も時間がかかるし…だから期待はしてなかったのよ。彼がいくら善人でも、無理なこともあるでしょう』
「期待してへんのに、怒っとるん？」
『期待が外れたことに怒ることはないわ。ただ、私一人だけ特別なのが嫌なのよ』
そもそも、ロボロやマリーがこの先
幸せになれることを願っているのよ
彼らの幸せが、私の幸せなの
.
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らむね@プリ小説もやってるよ！(プロフ) - コメント失礼します！最初から一気見をしてあっという間に時間が経ってしまいましたwゆっくりでいいのでこの後の更新も気長に待ってます (11月8日 11時) (
レス) @page22 id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる飴飴 - とても面白くて、最初から一気見してしまいましたwww更新楽しみにしています。 (2022年4月29日 21時) (レス) @page22 id: 8c48bd4d9d (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - コメント失礼します！ハマって最初から読ませていただきました！とっても面白くて、これからの展開が楽しみです！次の更新楽しみにしてますね(*´꒳`*) (2022年2月19日 20時) (レス) @page19 id: 7aebf15c07 (このIDを非表示/違反報告)
まっち売りの少女(プロフ) - コメント失礼します！更新お疲れ様です！ずっと待ってました！ゆっくりでいいので更新続けて貰えると嬉しいです´`* (2021年10月11日 0時) (レス) id: 69c159beb8 (このIDを非表示/違反報告)
蝶花 - 更新待ってます！ (2020年12月26日 20時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2020年7月9日 2時
