本音 ページ36
mn side
tn「モネさんは、Aのことが好きなんやな？」
mn「好き…？いや、好きとかどうこうじゃないですよ。あいつは俺のこと、一切見てないですし」
そこまでいって、ふと思った
あいつが俺を見てないことを悔しがるのは
好きだと言ってるようなものだ
でも本当に、好きとかじゃない
ただ大事にしてるだけで
慎は唯一無二のAの親友で恋人で
2人の間には誰も入れなかった
ただ確実に言えるのは
2人に最も近かったのは俺だということ
凛夏も柑も、2人は2人で仲良しで
俺はどっちかと言えばA達と一緒にいた
だから、本当は知ってた
Aは知らないけど
俺は、俺だけは知ってた
慎が、死のうと思っていたこと
正確には本人から聞いてた
言われたんだよ
「Aのこと一人にすんなよ」って
だから、そこで気づいた
こいつはAから離れる気なんだって
Aの前から消える気なんだって
その時の俺はただそれに頷いて
後日死んだことを知った
不思議と寂しくも悲しくもなかった
俺はずっとAに片思いしてたんだと
気づいたのもその時だった
慎のこともずっと好きで、大事だったのに
その時確かに
邪魔なやつが消えたと思った
これが俺の罪
一生背負わなきゃいけない罪
あいつのことが好きなんて
そんなんじゃない
そんなもの
俺が思う資格なんてない
ただこの目の前の男はどうだ
なんの罪もない
Aの隣にいたっておかしくない
少なくとも慎の死に喜ぶような男よりずっと
Aの近くにいるべきだ
でも、そうもいかないんだよ
mn「俺は、何があってもAからは離れられない」
tn「なんで？」
mn「…約束、なんです」
慎は死ぬ前から度々
自分がいなくなることを仄めかしていた
「俺が死んだら〜」「もしもさぁ〜」
なんて、軽々しく言うから
誰も気にしてなかったけど
今思えばそれも
本気で言ってたんだろうな
ある日慎は言った
「もし俺が死んだら、誰かが俺の代わりにAと付き合うやろ？」
その誰かが俺たちのうちの誰かなのか
それ以外の誰かなのかは知らないけど
慎は自分以外の誰かと付き合うAの姿を
思い浮かべて、苦い顔をしていた
そしてこう続けた
「もしそうなったら水生、お前が俺の代わりにそいつ殴れや。ふさわしいやつかどうか、お前が見ろ」
これが今の、地獄の始まり
.
終わり
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絵描きさん(プロフ) - 餅宮さん» なるほど…確かに説明文のところも検索で引っかかってしまいますね。変更致します。 (2020年11月8日 21時) (
レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
餅宮(プロフ) - 貴方様の1ファンである私にとって、それはとても辛いのでこうして助言させて頂きます。初対面である会話で言うのは不躾であるとは思いますが、どうかご検討願います。長文失礼しました…。これからもずっと応援しています。 (2020年11月8日 15時) (レス) id: 183ec0d7a1 (このIDを非表示/違反報告)
餅宮(プロフ) - 絵描きさんさん» レスありがとうございます！そうですか、良かったです…！それと、小説の説明文のところに検索避けをせず本人様の名前を載せてしまうと検索で引っかかる可能性があるので変えた方がよろしいかと…。口煩い読者でごめんなさい。しかし、それで叩かれる可能性もあるので… (2020年11月8日 15時) (レス) id: 183ec0d7a1 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 餅宮さん» 一度1ヶ月以上更新されておらず、勝手に完結状態になってしまったようです。恐らくしばらくすれば元に戻るかと…。 (2020年11月7日 22時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
餅宮(プロフ) - はじめまして、こんにちは。いつもあなた様の作品を拝読させていただいてます！本日も更新ありがとうございます！本題なのですが、執筆状況が完結になっているのですが、これは…一体……（手違いを祈っています） (2020年11月7日 16時) (レス) id: a47c9d3c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2020年3月26日 2時
