ヒーローごっこ【轟焦凍】

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:479 hit

『じゃあ助けに行かなくちゃ！遠くの人のところにも駆けつけるんだ』

「でもどうやって行くの？」

『それは…電車とか新幹線とかだよ！』

「そっか、走るより速いもんね」

昔よく兄とヒーローごっこをした

移動手段はいつも電車で

必ず電車に乗っていく

『この駅で降りるんだよ！そしたら走ってみんなのところに行くの！』

私たちにとって

ヒーローとはそんな簡単なものだった

『…しょー、と…？』

「お前は俺の子じゃない。焦凍とは違う、出来損ないの娘など要らない」

「(名前)！…お父さん！(名前)は家族だよ！妹だよ！！っ(名前)！！」

個性は人を狂わせる

お父さんも、お母さんも、焦凍も

みんなみんな壊していった

個性なんてなければ

私はあの家にいれたんだ

個性さえなければ

私は愛されていたんだ

個性さえなければ…

.執筆状態：更新停止中