同期にファーストキス奪われました。【五条悟】

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口を開けると五条の目は嬉々として、私の口にぬるりと舌が入ってきた。



『んっ、ごじょ息できな、んぅ』



必死に言葉を紡ぐと五条は名残惜しそうに私から離れた。

そして同時に周りの景色がガラリと変わった。



｢イチャイチャしてるとこ邪魔しやがって。｣


『やっとお出ましだね。』



田舎の海辺にあったチャペルは跡形もなく消えて寂れた館の内装のようになった。



『生得領域にしては小さめだし、呪霊は強くなさそうだね。』


｢多分A1人でも倒せるだろ。｣



｢ｳｳﾞｧｧ｣



呪霊独特の気持ち悪い鳴き声が背後から聞こえ、振り向くとおよそ2級相当だった。

この前は不意打ちだったから死にかけたけど私の実力は一応2級だからどうにかなる。


向かってくる呪霊の行動をよんで隙だらけの心臓に呪力に籠ったナイフを深く差し込むと呪霊はすぐに塵となった。




｢秒殺じゃん。｣


『準1級の昇格狙ってみようかな。』


｢当主問題は？｣


『妹が当主確定だからもう気にしたくていいの。』




妹はめでたく1級まで上がったため、もう気にする事はない。

これで私も晴れて自由の身だ。

春崎家は表向きの術式があってそれが私の術式。
そして表むきに明かされていないが代々伝わってきているのが妹の術式。


まぁ私も詳しくは知らないがちゃっちゃと準1級までいけるように頑張ろうかな、と新たな目標ができた

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