卒業パーティー・1 ページ23
今日は卒業パーティー。ティアお姉様の断罪イベントがある。原作を変えることは私には出来ない。けれど、どうにかしてお姉様の国外追放は避けなければ。だって、お姉様は何も間違ったことはしてないんだから。
『ティアお姉様！』
バンッと扉を開けると、紅茶を片手に驚いたようにこちらを見るお姉様が居た。
ティアラ「もうナーシャったら、ノックをしろといつも言っているのに」
『ご、ごめんなさい！でも早くお姉様に会いたくて！』
フィリーネ「アナスタシア様の紅茶とお菓子も用意いたしますね」
ソフィア「フィリーネ、私も手伝いますわ」
ティアお姉様の前の椅子に座り、ドレスについて話す。今日お姉様が着ているドレスは私が選んだのだ。入学パーティーで選んでもらったからお返しで。
ちなみに私も青のドレスにしている。
『やっぱりお姉様には青が似合うわ！』
ティアラ「そう？嬉しいわ。ありがとうナーシャ」
コンコンと扉を叩く音が聞こえて、フィリーネが確認に向かう。
アカリ「ティアラ様!!お体は大丈夫ですかっ？」
フィリーネ「アカリ様！突然はいられては困ります!!アカリ様！」
ティアラ「まあ！アカリ様ごきげんよう。ご心配いただきありがとうございます」
『…ごきげんよう』
アカリ「ごきげんようティアラ様アナスタシア様」
こんな時間になんの用だと言うんだ。しかもハルトナイツ様まで来ている。
ティアラ「ごきげんよう殿下」
ティアお姉様が挨拶するのを確認して、私もお姉様に続いて挨拶する。
ハルト「アカリが君を心配していたからな。体調は…今日の卒業パーティーは大丈夫そうか？」
ティアラ「はい、1晩しっかりと休みましたので問題ございません」
ハルトナイツ様とアカリ様は2人がけのソファに腕を組んで座る。仮にも婚約者の前ですること？？
アカリ「ティアラ様がお元気そうで安心しました。ねっハルトナイツ様！」
ハルト「そうだな」
『アカリ様？私3年生のことについてあまりよく分かっていないのですわ』
ハルト「？」
アカリ「えっ？どうしたんですか？」
『ですから、3年生の間で世の常識が変わってしまったのですかと聞いているんです』
ティアラ「ナーシャ…」
今の私はハルトナイツ様の婚約者の妹。地位も何もかもまだアカリ様より上にいる。
『婚約者の前で、その人の婚約相手と腕を組むなんて非常識だと言っているのです』
ゲームではアカリ様の味方だったけど、私はティアラローズの味方だとハッキリ伝えるのだ。
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ポウ(プロフ) - また更新してほしいです。楽しみにしてます！ (1月25日 22時) (
レス) id: 4b00597d9c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 更新楽しみにしています！頑張ってください(*´艸｀*) (2021年7月26日 1時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
sandklove27(プロフ) - 好きです！夢中で読んでて睡魔も忘れ夜更かししてしまいました！続きが楽しみです(^ ^)更新楽しみに待ってます!! (2020年8月16日 23時) (レス) id: 31853c290c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - 続きが楽しみです。２でお願いします。 (2020年6月14日 10時) (レス) id: 7f3ea4f68c (このIDを非表示/違反報告)
ゑる(プロフ) - アンケートにご協力いただきありがとうございました！！近々続きを投稿します！ (2020年4月11日 15時) (レス) id: 7fc3612902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゑる | 作成日時：2019年9月15日 12時
