Fantasticbeasts【男主】 (ページ8)

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ニフラーが7匹ページ8

ニュートのカバンを探しに俺たちは
通りを歩いている。

ティ「どうしてあの人をオブリビエイトしなかったの！尋問になったら、私はお終いだわ！」

ス「なんで君が？悪いのは僕たちなのに…。」

俺はティナに見えるよう首を大きく縦にふる。

ティ「私、新セーレム救世軍に近づいちゃ
いけなかったの！！」

ビリーウィグが俺らの頭上を飛んでいく。
上を見たニュートと俺はぎょっとなって
見つめる。

ティ「今のは何？」

ス「うーん……蛾じゃないかな。大きな蛾。」

(いや、いくらなんでも無理ありすぎだろ…)

ティナもこの説明を怪しいと思ったらしい…。

俺らが角を曲がると、崩れた建物の前に
人だかりがあった。
大声で叫ぶ人もいれば、避難している人もいる
警官が1人、崩れた建物の住人の不満などの
対応に困っていた。

ニュートが人だかりの周りを歩いていくのを
見て俺もティナもニュートの後をついていく。

その後ろに、警官の注意を引こうとしている
ほろ酔いのおっさんが見える。

警「こらこら！静かに！今事情を聞いてるんだ後にしてくれないか。」

「おまわりさん！だから言っているでしょ。
またガス爆発よ。子どももいるんだから
危なくて戻れないわ‼」

するとさっきのおっさんがまたもや話しに入っていた。

「いんや、ガスなんかじゃねえよ。
おまわりさん俺見たんだよこの目でな！
ありゃあ、ものすんごいでっかいカ…」

ティナは壊れた建物を見上げていて
ニュートが袖からそっと杖を取り出して
おっさんに向けるのにティナは気づかない。

「ガス、ガスだった。」

周りの人もそれに同調する。

ティナはまた、飛んでいくビリーウィグを見た
その隙に、ニュートに手を引かれ金属製の階段を上がって、壊れた建物の中に入る

ジェイコブの部屋だと思われる部屋に入ってきたニュートが目を見張って立ち止まる。

ぐちゃぐちゃになった部屋。
足跡、
壊れた家具、
割れた窓ガラス。
反対側の壁には大きな穴

『はぁー、もしフランクかエルンペントとかだったらどうすんだよ…。
フランクは多分大丈夫だとして、エルンペントの方だったらまずいんじゃないか…ニュート』

ス「そうだね…。後でトランクの中を
確認しなくちゃ。」

「う、うぅ～」

隅の方からうめき声が聞こえる