魔と人間のハーフの子(3) (ページ23)

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とある休日の昼時

私は真柴班長にしばらくの自宅待機を命じられ

暇だったので晴の研究室にいる

『あのさ、ずっと気になってたんだけど』

甲斐田「なにぃ？」

『私禍祓行ってないけど、その…大丈夫なの？』

甲斐田「あ〜禍祓に医療部門は無いからね」

『えっ…そうだったの？』

甲斐田「そうだよ〜だから気にしなくて大丈夫」

『へぇ〜』

晴ちゃん曰く医療班に入るのは

祓魔師の仕事が出来なくなったり

純粋に医療の道を進みたい人だったりと

そうゆう人が大半らしい

『じゃあ医療一家とかじゃ無い私は相当な変わり者だった訳ね』

甲斐田「まぁ、そういうことだね」

『フーン…あ、そう言えば三人は確かそれぞれの部門で首席だったんでしょ？』

甲斐田「まぁねぇ〜」

『なんかいいよねそういうの、繋がってるって感じがする』

甲斐田「…咲耶だってそうだよ」

『いやいやw私にはそういうの無いから』

甲斐田「でも、もし禍祓に医療部門があったら咲耶はきっと首席だよ」

『そう？』

甲斐田「うん、だから自信もっていいよ」

『ん〜、まぁそーね』

ストレートに言われると返しづらいな

なんか別の話題〜……

『い、今それ何やってるの？』

甲斐田「あぁ、ちょっとした資料をね」

『資料ねぇ…』

甲斐田「暇だったら本棚の本読んでる？」

『そーするわぁ』

話しながらだけど

晴ちゃんずっとその資料から目話さないし忙しいのかな

まぁ取り敢えず私は本でも読んでようかな

『さてどの本に……ん？』

本棚を見ていた私の目に

一番上の端にある本が目に止まる

かなり古い様だが…私が読んだことが無いやつまだあったんだな

そう思い私は興味本位でその本を読むことにして

部屋の隅にあった椅子を持ってきて座る

題名は………

『読めない……』

幸い中は無事なようだが

表紙は酷く字が掠れていて読めたものでは無い

内容は…大昔の神話ってとこかな…？

『晴ちゃん、この本…』

甲斐田「ん？あぁその本ね」

『読んだことある？』

甲斐田「そりゃあるよ、でもあんまり内容は覚えてないなぁ」

『そっか』

見たところ結構分厚いし晴が覚えてたら聞こうと思ってたけど

覚えてないんなら仕方ない自分で読んでみるか