魔と人間のハーフの子(3) (ページ17)

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『あ、ねぇ清乃神』

【なんじゃ？】

『私後どんぐらいで起きれるの？』

【そうじゃなぁ…】

あの後しばらく泣いていた清乃神だが

少しずつ落ち着いてきたようで

今はもう普通に話せるぐらいまで回復した

【おそらく魔結様と不結様がそろそろ…】

『え、誰？』

【あぁ…魔魅夜達の双子の神じゃ】

『あーなるほどね、でもなんで魔魅夜様達の神様の話が出てくるの？』

【あの方々は慈悲深いからな、自分の愛し子が気に入ったお前を気にかけて下さってるのじゃ】

『おぉ…』

なんかすごい大それた話になってる？

てか私神様の知り合い多過ぎない？

『…ん？なんか鳥居が』

【あぁ、彼奴ら無事に届けたようじゃな】

『届けたって何を？』

【祝福じゃよ、無辺際の神と不条理の神からのな】

『えっ…？なん…え？』

【無辺際と不条理の神じゃ】

『えぇ…なんか慈悲深そうには聞こえないけど…』

【神の役目とその方の性格は時に相対することもあるのじゃ】

『ふーん…』

まぁでも、私に祝福をくれたってことは

本当に慈悲深い神様なんだろうな

次に魔魅夜様達にあったらお礼言っとこ

『じゃ、そらそろ行くよ早く起きてあげないと』

『三人の目が真っ赤になっちゃうし』

【もう既に手遅れかもな】

『それは急がなきゃね、三人ともかっこいい顔してるんだし』

【あぁ、またの】

『またね』

私は鳥居へと足を進め

石階段を一段一段ゆっくりと降りる

ここの石階段は少し不思議だ

赤い火が灯されているかと思えば

次の瞬間青や橙へと変わる

だが今回は少し違って光が灯されていない

そしてずっと下の方が白く光っている

『あそこに行けば起きれるのかな…』

しばらく下って出口と思わしき場所まで来ると

私は右手をそっと先に伸ばしてみると

光の中に吸い込まれるように私の右手は消えた

『行くか…』

そうして私は光の中に一歩踏み出した