魔と人間のハーフの子(3) (ページ15)

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淡々と斑様を語る清乃神の瞳から光が消えていく

まるで蝋燭の灯火が小さくなっていくようだ

【最終的には斑様の方から私に攻撃を仕掛けてきた】

【そして三日三晩の乱闘の末に私は斑様を……】

『清乃神…』

【あの人は自分の最期だとゆうのに笑っておったよ…】

【そして私の頭を一度撫で力尽きた】

【最後まで…美しい方じゃった…本当に…本当に………】

ポタポタと綺麗に磨かれた石畳が鳴る

その音に正直ギョッとする

でも…不思議と少し安心もしている

良かった……

やっぱり貴方も人間だ

『そっか、そんなに綺麗な人だったなら私も一目会ってみたかったね』

【あぁ…お前もきっと見惚れるだろう、何せあの方はこの世の女神の中で一番美しかったのじゃからな】

『じゃあきっとその次は清乃神だね』

【……ﾌｯ買いかぶりすぎじゃ】

良かった笑った

清乃神貴方は自覚ないみたいだけど

貴方はね多分その斑様と並ぶくらいには綺麗よ

高い身長に色白で細身な体

長いまつ毛に淡い水色の瞳

長い瑠璃色の髪もキラキラと輝いている

『私は貴方が好きよ清乃神』

『貴方に会えて、愛し子になって本当に良かった』

【急じゃなお前も…】

『だってさっきから自分の事卑下してばかりなんだもの』

『誰だって自分の大切な人を悪く言われるのは嫌でしょ』

【…そう……そうじゃな…すまん】

『わかればいいよ』

そう言って私は清乃神を抱き締める

と言っても私の方が身長は低いから埋もれてるけど…

でも、なんだか今の清乃神は少しだけ小さく見えた