魔と人間のハーフの子(3) (ページ2)

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月尾田咲耶の一日はハードだ

まず六時に起床し

半袖のワイシャツの上から黒の腕章の付いた白衣を纏い

髪をまとめ化粧をし身支度を整える

それが終わったら次は朝食作り

と言っても朝は余り食べられないので食パンを一枚牛乳で胃に流し込む

そして七時に家を出で七時半にいよいよ研究室に出社である

『おはようございます』

「月尾田さんおはよ〜う」

「おはようございます」

「おはよう、よく眠れたか？」

「おは〜」

え？普通じゃないかって？

確かにここまでは普通だね

でも、彼女の戦いはここからだ

「月尾田さん早速なんだけど…」

『分かりました、それで…今日は何件ですか』

「ざっと数えて…五件だね」

『………やっぱ私の事殺しに来てますよね』

「あはは……」

そう、彼女の一日がハードな理由それは……

数少ない特殊医療班の中で最も同行依頼が来るからである

『この暑い日に五件デスカ…』

「ご愁傷さまですほんと」

「頑張ってね、熱中症とか気おつけて」

「水分こまめに取ってね」

『努力します…』

彼女がこんにも人気な理由

それ即ち…

特殊医療班で唯一の女性隊員だからである

男性からは勿論、女性からの人気もある月尾田咲耶は

毎日ひっきりなしに皇都を駆け回り

それプラスに普通に医療の仕事もあるので

帰るのは基本九時

定時？知らん知らん

『午前中に回りきれますかね』

「いや流石に…」

『まぁ、そうですよねぇ』

「ん？月尾田さんそれループタイ？」

『あぁそうです昨晩友人から頂きまして』

「へぇ！いいじゃんよく似合ってるよ」

『…ありがとうございます』

景から貰ったやつ早速付けてみたが

褒められてしまった…素直に嬉しい

「なになに〜？さては男からはかぁ〜？」

「…まさか例の同居人！？」

『違いますよ別の友人です』

「別の友人ってことは…もしかして長尾さん？」

『おぉ、よく分かりましたね』

「月尾田さんの友人で、魔除の紋章が入ってるものを贈るなら長尾さんしかいないと思ってね」

「流石次代の班長候補ｯ！」

「観察眼が鋭いｯ！」

「やめなさいw」

そんなこんなで

今日も賑やかで忙しない私の一日が始まります