マンキー (ページ4)

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学校が終わった後、夕方から従姉妹の美香ちゃんが来た

美香ちゃんは社会人でバリバリに働く所謂キャリアウーマン

東京にいる唯一の親戚だからか一人暮らしの私を気にかけてくれている

今日もこうやって進級祝いってケーキとか買って来てくれて本当にいいお姉ちゃんって感じ

美「で？Aの好きな子は～？」

『そう！それが聞いて！なんと同じクラスだったの！』

美「え～～！まじ！？最高じゃん！！』

美香ちゃんのお酒も進んで私もつられてテンションが高くなる

『でもまぁ私は遠くから見てるだけで充分！』

美「何それ、もうちょっと当たって砕けろ的な精神ないの？」

砕けるって分かってたら当たらないんだよなぁ私は

石橋は叩き過ぎて自爆するタイプだし

『うーん…あ、美香ちゃんは？彼氏さんと順調？』

若干強引に話を逸らしたことを誤魔化して手巻き寿司を頬張る

美「私はね～……」

『んっ』

頷きながら食べていると米が気管に入ってむせた

咄嗟に目の前にあったコップのお茶を飲む

うわ、何この味？

美「え！ちょっとA！それ私のウイスキーだよ？！吐いて！」

『無理！もう飲んじゃった…』

美「具合悪くなったりしたらすぐ言ってね？」

と、言って背中をさすってくれたけど

それからの私といえば…

『どうせ！北斗くんは、私のことなんて知ってるかも分からないし……』

『やっぱりもう当たって砕けちゃおうかな！いっちゃお～！アハハ！！』

泣いたり笑ったりそれはもう大変だったらしい

次の日朝早くから仕事があった美香ちゃんは21時頃には帰って

ぼやっとした意識の中少し頭が痛くなってきた私はすぐにベッドに入った

携帯を充電器に挿すタイミングでチャットの通知に気付く

___夏子さんがあなたを 2年C組に招待しました___

クラスのグループチャットか、参加しなきゃ

参加の文字をタップしたところで私の記憶はなくなった