検索窓
今日:20 hit、昨日:24 hit、合計:190,986 hit

第35話 ページ36

ーーーーーーーーーーーーーーー

だから、そのことで謝られても、俺は返答に困るだけだ。
なんで、なんでこいつのことを凪は好きになったんだよ。
こんな鈍臭くてボケッとしてて
ふらふらしててうるさいやつ。

俺が無言でAのことを見つめていたら、Aは申し訳なさそうに、不思議そうに、俺のことを見つめ返した。

やめろ。そんな目で見るな。俺だって凪のことを否定したいわけじゃない。こいつのことが嫌いなわけじゃない。でも。

御影「仕事あるんじゃないのかよ。」

そっけない返事をしてしまう。
流石に諦めてくれるか。そう思った。

『ま、まって!』

まだ諦めていないようだ。

『あ、の...凪くんにも、また伝えといてくれませんか。ごめんねって。』

御影「自分で言ったらどうなんだよ。」

『でも、凪くん、も、怒ってるかもしれないし、また私が何かしでかしちゃったら怖いんです。』

寂しそうな顔で俯いている。

なんだよ。凪から好かれてるっていうのにメソメソしやがって。
変な勘違いしてんじゃねぇよ。

御影「アイツは怒ってねぇよ。
むしろお前のこと心配してた。」

『へっ、』

びっくりした顔でこちらを見てくる。

『!!!良かったぁ...』

心底嬉しそうだ。満面の笑みを浮かべている。

御影「...」

Aにならアイツのことを任せられるかも。と少し思ってしまった自分を殴りたい。

第36話→←第34話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (169 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
438人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みぃ | 作成日時:2022年12月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。