ネコみたいな〜瀬口黎弥〜 (ページ46)

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46.配線ページ46

Aside

店「何名様でしょうか」

黎「2人で」

店「お席がテーブル席満席になっておりまして…カウンター席でのご案内になってしまうんですけど、」

申し訳無さそうにする店員さんに、黎弥は笑顔で大丈夫ですと応えた

カウンター席に通され黎弥の隣に座れば距離が近くて少し緊張する

黎「何飲む？」

「んー……レモンサワーで」

黎「また？笑」

「黎弥は？」

黎「生」

「黎弥もじゃん」

2人して1杯目はいつもと同じ

運ばれてきた飲み物を手に取る

黎「乾杯」

「乾杯」

コツンと音を立てたグラスをすぐに口へ持っていき
ゴクゴクと飲んでいる黎弥

黎「ぷはぁー！」

「いい飲みっぷりだね本当」

黎「Aもビール飲んでみなよ」

そう言って、私にはいとグラスを持ってきた

「い、、いいよ。」

やんわりと断り自分のレモンサワーに口をつけた

黎「ブレスレット…買ったの？」

グラスを持ってる腕に付けてたブレスレットを指さして、不思議そうに尋ねてきた

「あ、これはね」

店「お待たせしました〜」

丁度頼んでた料理が届き、言葉を遮られてしまう

結局、その後ブレスレットについては触れることなく飲んで食べていつも通りの会話をした。

黎「あ、そういやこの前言ってた颯太と収録したバラエティ番組明日放送なんだよね」

「それは見なきゃ」

黎「え、見てくれるの？笑」

「もちろん。あ、テレビの配線やらなきゃだ」

テレビの配線のことなんてすっかり忘れてたから、普通に焦る

黎「配線？テレビ買ったの？」

「この間テレビ壊しちゃって新しいの今日届いたんだけど配線難しくて、、明日夏輝くんが帰ってきたらお願いしてみる。」

東京に帰ってくるの遅くなるかな、夏輝くん。
黎弥のバラエティ番組間に合うかな…

黎「俺も配線できるよ？」

「…？そうなんだ、すごいね。」

黎「すごいでしょ。………じゃなくて」

「え？」

黎「俺がやるよ？って！」

「…え、ええ？黎弥がうちに来るの？」

黎「嫌なら別にいいけど」

「……んーん、お願いします」

流れでお願いすることになっちゃったけど、どうしよ…なんか緊張する

ちゃんと掃除してたっけ？

下着ちゃんとしまったよね…？

見られてマズイのとか置いてないよね？

なんて、夏輝くんにだったら絶対気にならないような事を気にしてご飯に集中できなかった。