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坂田side
俺は肩を上下させながら荒い呼吸をする
はぁ…はぁ…っ…ついた…
目の前にはAちゃんのお店
正面からはもちろん入れない
横道から裏に回って裏口を探す
どこから入れんねん…
焦りを感じながら裏口を探していると、うっすらと開いているドアを見つけた
あった…！
駆け足でそちらへ向かい、恐る恐る中へ入る
中は真っ暗
「Aちゃーん？」
ふとAちゃんの名前を読んでみる
もちろん、返信なんて返ってこないし聞こえるはずもない
俺、これ一歩間違えたら強盗ちゃうか？
そんなことも思いながら、Aちゃんを探す
するとその時、目が眩むような激しい光と共に空が裂かれるかのような激しい音がなった
「うぉ！？」
真っ暗な室内のせいでその光は普段より数倍の迫力がある
Aちゃん…
ガタッ
お店の奥から物音が聞こえた
…Aちゃんや
俺は音がした方へ行き、勢いよく扉を開いた
バンッ!!!
「Aちゃん！！」
扉を開いた先も真っ暗な部屋
ふと、視線を下に落とすと人型の影が薄らとみえた
「…っ…！」
俺はすぐにその影を抱きしめた
強く強く
「…Aちゃん…っ…大丈夫やで…ごめんな…遅くなって…」
俺は一瞬体を離し、彼女の頬に手を当て親指で涙を拭った
そして、また強く抱きしめる
ポタリと自分から滴る雫がAちゃんに落ちたのに気づいた
俺…めっちゃ濡れてるやん！
まって、それでAちゃんに抱きしめたん！？
Aちゃんを抱きしめる腕を緩めた
すると…
Aちゃんは、それでも構わないと言わんばかりに強く俺に抱きついた
「…えっ…」
かぁあ、と顔が赤くなる感じがした
俺もそれに答えるように強く抱きしめ返した
「…もう、離さんよ。誰にも渡さん…」
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年5月19日 19時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
面影草(プロフ) - とても素敵なお話でした。本当はもっと伝えたいのですが、うまく文字にできません。素敵なお話をありがとうございます。 (2020年4月21日 22時) (レス) id: ad0305c35a (このIDを非表示/違反報告)
まろな(プロフ) - ちくあ☆さん» 私はペラペラな紙ですよwでもそう言ってくださってすごく嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年1月28日 21時) (レス) id: 1ea336bdd4 (このIDを非表示/違反報告)
ちくあ☆ - 勝手に涙出てきてビビりましたよww お話作る神ですか！？ (2020年1月25日 2時) (レス) id: 5384f5bd55 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな - まろなさん» まろちゃーお疲れ様！お話しましょこれる? (2020年1月7日 18時) (レス) id: e64db9e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろな | 作成日時：2019年11月10日 20時
