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坂田side
ふと、立ち寄った小児科病棟には愛しい影があった
子ども達の中心にいる可憐な彼女
笑顔で笑う彼女の笑い声なんて聞けるわけも聞こえるわけもない
でも、笑顔で子ども達の話を聞いている彼女の全てが愛おしかった
再確認させられる
俺はAちゃんが好きなんや…
.
Aちゃんに借りたジャージを返し、一緒に帰ることになったため俺は急いで着替えを済ませに行った
「ごめん！待たせたわ！」
《ううん。大丈夫だよ》
「お前らもまたな〜！ちゃんと薬飲むんやぞ！」
子ども達「「「はーい」」」
子ども達は元気よく返事をして手を振ってくれた
そして俺達は並んで歩き、病院を出た
ふと、俺はAちゃんの手元を見る
あ…俺が渡した紙袋…
「それ、俺が持つわ。貸して？」
《え、いいよ！そんな！》
「ええねん、元は俺が借りてたんやし。」
Aちゃんは申し訳そうな顔をする
「こんくらい全然荷物にならんわ！ちょっとはカッコつけさせてや」
そう言うと、クスリと笑い笑顔を見せた
《ありがとう》
この時間が永遠に続けばな、なんて思ってしまう
《そう言えば、明後日だよね！お店来てくれる日！》
「そやな！楽しみや〜」
《明くんのお友達に会えるのもすごく楽しみ…！》
「アホな奴らばっかやで？w」
《でも、明くん、その友達の話してる時すごく楽しそうだよ》
「まぁ、良い奴らやし、確かにそいつらと思ったらめっちゃ楽しいわ」
もちろん、Aちゃんと居る時もすごく楽しい
そんな話をしていると駅に着いた
「家まで送るで？」
《いや！大丈夫だよ！！》
すると、Aちゃんは俺の手から紙袋をとった
《ありがとう！また明後日お店で待ってるね》
そしてAちゃんは手を振り足早に駅の中へ入っていった
もう少し一緒に居たかったなー…
もうちょっと甘えてくれてもいいんやけどなぁ…
俺は頭の後ろを掻きながら、駅に背を向けて歩き出した
電車に乗る気になれず、10月間近の微妙な風に当たりながら徒歩で家へ向かった
━━━━━━━━━━━━━━━
＊作者です＊
ここまで読んで下さりありがとうございます！
星がセンラさんカラーになり、お気に入り数もhit数も増えてランキングまで…(泣)
本当にありがとうございます(震え声)
今週、テスト期間なのですが少しずつ更新頑張りたいと思います！
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まろな(プロフ) - 咲久さん» あ、ありがとうございます！！初作品で不安あったんですけどそう言って下さって嬉しいです！ (2020年2月16日 22時) (
レス) id: 1ea336bdd4 (このIDを非表示/違反報告)
咲久 - この作品、とても面白いです。わたしのお気に入りの作品のひとつです。 (2020年2月16日 20時) (レス) id: 954f34060f (このIDを非表示/違反報告)
まろな(プロフ) - 星羅みぃ@病み中さん» 坂田家さんなんですね！そう言ってくださるととても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2019年11月16日 8時) (レス) id: 1ea336bdd4 (このIDを非表示/違反報告)
星羅みぃ@病み中 - 浦島坂田船の坂田くん推しなので超嬉しいです。もっとはやくこの作品を見つけたかった！ (2019年11月16日 6時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
まろな(プロフ) - ふゆなさん» ふゆなちゃん！ありがとう！！頑張るね！！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: 1ea336bdd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろな | 作成日時：2019年9月21日 20時
