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ごじゅなな ページ9

「潰してもらう……?俺が御前にそんな命令をしたか?」

「…!いえ、それは…」

「独断と偏見での言動は、自身の首を絞めるだけだと何度も云った筈だが?」

「……も、申し訳ありません…」






グダリと頭を垂れて謝る海馬

玲は先程までギリギリ見せなかった冷や汗を、遂に一滴滴り落とした。






「やあ、レレイ君。此処に来て未だ数週間しか経っていないと云うのに、随分と仲間と仲良くなったんだね。其れに海馬まで手玉に取るとは」


「…仲が良くて何か不都合でも?」

「いいや。コミュニケーションは大事だ。其れに関して兎や角云う程、俺は切羽詰まっていないからね。」






先程の会話は聞かれていた。

然し今も未だ玲が生きているのは、其の向けられた銃口から弾丸が飛んできていないからだ。



未だに潜入してから異能力を使っていない玲

未知の異能に恐れを生した様には見えない。ともすれば





「……(此方側の情報を得るつもりか)」





人の口を割らせる方法など数多有る。

其れは奇しくも拷問を今までやってきた玲が誰よりも心得ていた事である。



痛めつけられる拷問なら未だ耐えられる。其れに分かっている奴は、其の拷問が効くか否か位は直ぐに判断出来る。



「(…ってか海馬の異能力が本当に思考を読める物だったら、拷問なんてしなくても直ぐにバレちゃうんだけどね。)」


「さて、レレイ君。此方に来てもらおう」


「いや、そんな殺気漏れ漏れの人に近付く訳ないじゃーん」




手のひらをピラピラ動かし、お退けて魅せたが、次の瞬間顔つきが一変した




「!…ボス……?」

「さ、もう一度云う。レレイ君。此方へ来たまえ」

「………っ」




ボスが持つ銃口は、海馬の頭にピタリとくっつけられた。


玲の表情が変わり、ボスが勝ち誇った様な笑みを見せた





「海馬は優秀な部下だから、出来れば殺したくはない。然し君が此方へ来てくれないと云うのであれば、仕方が無い。…海馬、私の為に死んでくれ」


「……ボスの仰せのままに」

「海馬……!!!」





「ごめんな、レレイ。俺にはボスと、この組織しか居場所がねーんだよ」




ニコリと何処か憂いを帯びた笑みを見せた海馬

玲の脳裏に過ぎるのは先程まで一緒に笑っていた海馬の表情




.









何を悩む必要がある。


僕は死ねない。班長に殺してもらうまでは。


そして僕はポートマフィアを裏切れない。彼処が僕の居場所だから。





ー…でも

ごじゅはち→←ごじゅろく



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(プロフ) - 角部屋に潜む毛玉さん» 実はその他にも沢山誤字してるんですよ(小声)(ここだけの話)(モチベある時直します)(頑張ります) (2020年5月22日 13時) (レス) id: f09c3aa21c (このIDを非表示/違反報告)
角部屋に潜む毛玉(プロフ) - ろくじゅうろくの、顔が「買お」になっていましたよ‥‥(小声)応援しているので、更新頑張ってください! (2020年5月22日 13時) (レス) id: 07d92cd107 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 桐島さん» コメ有難う御座います!話を纏めるのに時間かかってて停滞気味ですが、これから少しずつ更新して行きます!応援のお言葉が凄く力になります! (2018年12月1日 18時) (レス) id: 5e1c605be1 (このIDを非表示/違反報告)
桐島(プロフ) - 続編!おめでとうございます!この作品大好きなので、更新楽しみにしてます!がんばってください、応援してます! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 5b63c81a9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年12月1日 12時

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