ごじゅさぁん ページ5
「えー?!そんなの美味しいご飯食べて悠々自適に暮らせるから!それ以外何があるの!?」
差も当然かの様に驚き話す玲
多分その考えは、宝くじ当ててニートになりてぇっ。と云う人達と一緒だろうに。
「ふっ…そうか」
「で!ででで?織田さんの将来の夢は?」
「俺の将来、か…」
有るには有る。
が、何時今の仕事から手を洗えるか分からない状況で、何時かの夢の話をしても良いのだろうか。
「夢は語ってなんぼやで!」
「…やで?」
何故関西弁なのだ。しかも似非。
繋いでいた手を離したかと思えば、バッと広げた玲
その両腕の真ん中にはぽっかりと浮かぶ月
「やりたい事自由気ままに出来る仕事じゃないし、そんな社会でも無い。でも、語る事を止めれる人間は誰一人居やしないのだ!わっはっは!なのだー!」
遂にその場でクルクル回り出した玲
可笑しいな。此奴オレンジジュースだったよな?
然し其の姿、実直なまでの発言
毒気を抜かれた織田は小さな声で夢を語った
「俺は……小説家になりたい」
「ほほぅ」
「昔色々あってな。再び殺しをしたら、その資格が無くなると思った。だから人殺しを辞めた」
「あーっと、え〜どこやったかなぁ」
「?」
人が漸く夢を話したと云うのに、それを聞いた当の本人は自分のコートをあちこち触って何かを探している様だ。聞いてたか、此奴?
「あった!はい!」
「?手帳…?」
「織田さんのサイン頂戴!」
「…何故だ?」
「織田さんが描いた小説絶対売れる!僕が保証するっぺよ!だから僕が織田さんのファン第1号になる!ってかもう成った!」
何故か興奮気味にグイグイ渡される手帳と万年筆
1度呆気に取られた織田だが、直ぐに薄く笑を零しスラスラと書き込んでいく
「書けたぞ」
「あざまーす!ってフルネーム!!漢字!!!!」
「サインなんて考えた事が無かった」
「ちっちっち!ダメですぞ〜!小説が売れたらサイン会とか握手会とかしちゃうんですから!その時フルネーム書いてたら織田さんの右手死にますよ!?」
「右手が死ぬのか」
「もうそりゃあ!」
身振り手振り話しながら、サインのデザインやら後書きには自分の名前を入れてもいいぞやら
「(ああ…悪くない…どころか…太宰達と居る夜とはまだ、違った心地良さだ)」
人に夢を語るのは何時ぶりだろうか。
「楽しみですねー!」
「…ああ」
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玲(プロフ) - 角部屋に潜む毛玉さん» 実はその他にも沢山誤字してるんですよ(小声)(ここだけの話)(モチベある時直します)(頑張ります) (2020年5月22日 13時) (レス) id: f09c3aa21c (このIDを非表示/違反報告)
角部屋に潜む毛玉(プロフ) - ろくじゅうろくの、顔が「買お」になっていましたよ‥‥(小声)応援しているので、更新頑張ってください! (2020年5月22日 13時) (レス) id: 07d92cd107 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 桐島さん» コメ有難う御座います!話を纏めるのに時間かかってて停滞気味ですが、これから少しずつ更新して行きます!応援のお言葉が凄く力になります! (2018年12月1日 18時) (レス) id: 5e1c605be1 (このIDを非表示/違反報告)
桐島(プロフ) - 続編!おめでとうございます!この作品大好きなので、更新楽しみにしてます!がんばってください、応援してます! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 5b63c81a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲 | 作成日時:2018年12月1日 12時