ごじゅいち ページ3
「僕達に用事が有ったのですか？」
「別に無いよ？ただ……」
カランッと太宰が弾いたコップの中で、宝石の様な氷が１つ音を立てた。
「そうしたら何時もの夜になるかなと思っただけさ。…それだけ」
太宰の云う 何時もの夜 とは多分此の4人が居る夜の事だろう。
徐にグラスを片手に上げた太宰
「何に乾杯するんです？」
「何でもいいさ。理由が欲しい訳じゃない。」
織田が少し目線を逸らし、玲を見た。
「？」
「ストレイドッグに」
「何ですか！その格好良い響きの何か！」
先程まで静かな空気が流れており、玲も黙っていたが流石に興味を惹かれたのか、ガタリと音を立てた
「ふふ………」
『ストレイドッグに』
「え？！あ、ちょっ！」
カァンッ
4つのグラスがぶつかり合った。
「で、結局何ですかい！すとれ、ストレートドッグ？！」
何だその真っ直ぐな犬は
「ストレイドッグですよ」
「玲にピッタリじゃないか」
「まあ玲を見て思い付いたからな」
「疎外感がすんごい………！！新手の虐めが今始まろうとしている………！！！」
くっそ、森さんにチクってやる………！！！
と恨めし顔で3人を見るが、チクられた森も笑って流すであろう。
「ねえ安吾。其の雑嚢の中にカメラ有った？」
「ええ。仕事用ですが」
「写真撮ろうよ。記念にさ」
「記念？」
「何の記念だ？」
「此処に4人が集まった記念」
「何時も4人で呑んでるじゃないか」
「ふ……幹部殿の仰せのままに」
手提げ型の雑嚢の中から茶色のカバーで守られたカメラが出てきた。
「僕がとーりまーす！」
はいはーい！と元気良く手を挙げ、坂口の手からカメラをぶん取った
「壊さないで下さいよ」
「ほほう…此れは中々見事なカメラじゃのう？」
ぶっちゃけ価値など全然分かっていないが、何処の怪しい商人よろしく無い筈の髭を撫でる動作をする玲
「格好良く撮ってよお？此のアングルが男前に撮れる」
人間が最も不細工に映るであろう下からのアングルを、男前に映る事が出来るのは最早素の造形が良いからであろう。
「僕はいいですよ…」
自身のカメラで何が悲しくて自分1人が写ってる写真を撮られねばならぬのだ。
「んお？」
「さ、玲も撮ってあげるよ」
「えー、僕今日おめかししてなーいっ！」
と言いながらしっかりポーズを決める
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玲(プロフ) - 角部屋に潜む毛玉さん» 実はその他にも沢山誤字してるんですよ(小声)(ここだけの話)(モチベある時直します)(頑張ります) (2020年5月22日 13時) (
レス) id: f09c3aa21c (このIDを非表示/違反報告)
角部屋に潜む毛玉(プロフ) - ろくじゅうろくの、顔が「買お」になっていましたよ‥‥（小声）応援しているので、更新頑張ってください！ (2020年5月22日 13時) (レス) id: 07d92cd107 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 桐島さん» コメ有難う御座います！話を纏めるのに時間かかってて停滞気味ですが、これから少しずつ更新して行きます！応援のお言葉が凄く力になります！ (2018年12月1日 18時) (レス) id: 5e1c605be1 (このIDを非表示/違反報告)
桐島(プロフ) - 続編！おめでとうございます！この作品大好きなので、更新楽しみにしてます！がんばってください、応援してます！ (2018年12月1日 14時) (レス) id: 5b63c81a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲 | 作成日時：2018年12月1日 12時
