さんじゅろーく ページ37
出会いは必然ーー
誰の作った言葉だったか、曖昧な記憶を辿りながら玲は暗く狭い階段を一つ一つ降りていた。
自分の先を歩く太宰の揺れる黒髪の隙間から見える白い包帯をぼんやりと見つめながら、先程言われた言葉を思い出していた。
ーーー｢私の出来損ないの部下を紹介したい｣
出来損ないの部下………
寧ろ太宰から見て優秀な人間など、この世界に存在するのか些か疑問だが、自分と会わせたいと云う事は、之から仕事で同行する様な人物なのか。
小難しい事考えている様な顔つきだが、
実際友達になれたらいいなー。が主軸である。忘れてはならない。此永田玲は、根本的に脳味噌が殆ど活動停止していると云う事を。
太｢着いたよ｣
階段を降りて目の前には古い扉。
ギィ…と擦り合わせる音と共に眩い光がーーー
何てモノは無く、薄暗い部屋が1つ。
数人の気配と、血の匂い。
あっ、拷問部屋だ。
今更気付く遊撃部隊隊長永田玲
太｢随分と時間が掛かっているね｣
捕｢ぐ…｣
どうやら何かの捕虜らしき人物がカシャン…と鎖を鳴らした。
え？会わせたい部下って此捕虜の事…？と検討外れも良い所な考えを持ちながら、ひょっこりと太宰の後ろから顔を出せば
芥｢…申し訳ありません……｣
自分が言うのも何だが、ひょろひょろとした体付きに黒髪と白のアッシュ…？の咳をする男が1人
大丈夫？死にかけてない？？？？？
太｢相も変わらず仕事が出来ない出来損ないの人間だ。此処まで痛ぶっても吐かないと云う事は、今のままでは全く意味が無く、それでいて時間を食う事が如何して分からないのか…1度君の脳味噌をほじくって検査でもしてみようか｣
確かに太宰の云う事は至極当然だが、ぶっちゃけ言い過ぎじゃね？？？僕だったら小枝のような心がポッキリ折れちゃうよ…極細ポッキーだよ。
貴｢太宰しゃーん｣
太｢嗚呼、済まない。玲に紹介したいと言っていた出来損ないの部下は、彼だよ｣
綺麗な人差し指が、矢張り死にかけ(？)の彼を指差し、互いに目が合った途端、相手から凄まじい怒りや憎悪が込められた視線が送られた。
貴｢友達になれるかな｣
太｢ふふ。辞めておいた方が良い。彼と友達になった暁には、玲の優秀な脳が音を立てながら崩れ落ちるよ｣
貴｢脳味噌の音って、ぷるんっとかかな｣
太｢ヤケに美味しそうだね｣
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晋陽 - とても面白いです！！更新待ってます！ (2018年4月1日 21時) (
レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
アルテミス - おもしろかったです！夢主君がかわいすぎ (2018年3月25日 0時) (レス) id: ea23810468 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 山田琉愛さん» 山田さん！白烏に引き続き御愛読有難うございます！いつもコメントして頂き、その分頑張ろうと思えています！これからも宜しくお願いします！(＾ω＾) (2018年3月4日 5時) (レス) id: 5e1c605be1 (このIDを非表示/違反報告)
山田琉愛(プロフ) - 新作おめでとうございます！この時点でもう面白いからこれからどうなっていくのかとっても楽しみです！無理しない程度に頑張ってください！応援してます！ (2018年3月2日 1時) (レス) id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲 | 作成日時：2018年3月1日 1時
