じゅごー ページ16
ーーー夜
「へー、いつもその るぱん? ってバーに行くんスか?」
「嗚呼。俺と太宰、それともう1人 安吾 と云う男の3人で良く会う場所だ」
「俺そんな場所行って良いんスか?」
「駄目だとは云われていない」
「そか!」
狭い通路に入り、二人の声だけが響き渡る空間
玲は時折スキップをしたり、周りをキョロキョロ見渡したり、随分と1人で忙しそうだ。
織田は 弟が出来たらこんな感じか と一人そう思いながらほくそ笑んだ。
ギィ……
「おお!!!バーっぽい!」
「BARだからな」
「いらっしゃい」
「ウィスキーをロック…と、」
「オレンジジュース100%!」
「畏まりました」
仕事中や、廊下で会った時は良く話すが、二人がこうして出かける事は初めてで、織田が酒が行けるのか玲に視線で訪ね、元気よくジュースを頼む玲
初めてのBARにウキウキしながら、椅子を引き、二人が着座した時、再び扉の開く音が響いた
「やァ織田作」
「太宰」
「お?」
「おや、君も来てたんだね」
「うっす!お邪魔してます!」
「此処は私の店では無いがね」
マスターいつもの。とサラリと云う太宰に
今度はそう云おう。カッケー!とキラキラした目で太宰を見つめる玲
椅子を引き腰を下ろせば、太宰 玲 織田 の順に並ぶ
「珍しいね。織田作が仕事終わりに他の誰かと飲みに来るなんて」
「そうか?」
「そうだよ」
手際よく差し出されたウィスキーのロックが2つ、オレンジジュースが1つ
カンッ
と子気味良い音が響き、三人の喉を潤した。
「玲、今日もまたやらかしたんだって?」
「今日はコピー機ぶっ壊しちゃっただけです!」
「ふふ。玲が戦闘要員なら私も嘸かし毎日が面白いだろうにね」
織田は内心驚いていた。あの日々を退屈そうに生きる太宰の口から 毎日が面白い と出たのだから。
いつも死にたがっている友人は、誰のどんな言葉でも響かなかったのに、少年は存在する事だけで、彼のその気持ちを減らしてくれるのだから。
「永田は戦闘要員にはならないのか?」
「駄目だよ。彼、非力な上、銃すらマトモに撃てない」
「今でも練習してるんスけど、ぶっちゃけ的以外に当てる方が上手いっスね!」
たははー。と笑う玲に、その方がいい。と思った。
彼には血は似合わない。その色素の薄い肌が傷つく事も
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晋陽 - とても面白いです!!更新待ってます! (2018年4月1日 21時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
アルテミス - おもしろかったです!夢主君がかわいすぎ (2018年3月25日 0時) (レス) id: ea23810468 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 山田琉愛さん» 山田さん!白烏に引き続き御愛読有難うございます!いつもコメントして頂き、その分頑張ろうと思えています!これからも宜しくお願いします!(^ω^) (2018年3月4日 5時) (レス) id: 5e1c605be1 (このIDを非表示/違反報告)
山田琉愛(プロフ) - 新作おめでとうございます!この時点でもう面白いからこれからどうなっていくのかとっても楽しみです!無理しない程度に頑張ってください!応援してます! (2018年3月2日 1時) (レス) id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲 | 作成日時:2018年3月1日 1時