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いち ページ2

舞台は此処ヨコハマ




青年と呼ぶには、些か幼い顔立ちの男が1人、狭い路地裏で忙しげに首を動かしている。




右を見ても左を見ても、路地が続く道があるのみ。





見上げれば数多の星ーーー





何てモノは無く、ポカリと寂しげに浮かぶ満月







「いや参った」





そう1人ごちりながら両の手で、自身の顔を覆い尽くす。






彼、永田 玲は完全な迷子である。







こうなってしまった経緯を思い出すも、如何せん彼の脳内は秋桜 水仙 蒲公英 オマケに向日葵。


つまりお花畑で出来ている為に、3歩進めば はて何だっけ? 状態






辞書で引けば彼のフルネームの上には、フリガナで「スクイヨウノナイバカ」と出てくるだろう。







然しそんな彼でも、この状況は不味いと思う所が有るのか、先程まで何とかなるさ精神で上がっていた口角も、今では一文字を引いている。








「ううう…………アイス溶けちゃう……………はっ、今ここで食べてしまえば溶けることは無いのでは………??ぼ、僕…自分の天才さに震える…!」









訂正。

彼の脳内はお花畑に蝶々まで飛んでいる様だ。







「どっこらせっと」






年寄り臭い声と共に、誰の足跡、唾が有るか分からない路地裏の暗がりに座り込む。

此処に「汚ねーだろ!」と突っ込んでくれる人は残念ながら居らず、意気揚々とカップアイスの蓋を開けて一口。







「ん〜んんんっま!!スーピャーカップはやっぱバニラ味に限りますなァ!!」





美味し!ごっつぅ美味し!と手を止めず食べながら器用に一人感想を述べては、ニヤニヤと笑う。最早変人。奇人。








カップの中身が半分に差し掛かった時、事は起こった。







ガシャァンッ





「キャピォッ!?!」

「がはっ…!ぅ"、ぐ…」






けたたましい音と共に、其れまで人っ子1人、探しても現れなかった筈が、突然目の前に現れた。


現れたと言うよりは、飛んできた と表した方が正しいだろう。




目の前で傷だらけ、瀕死状態、黒服に覆われたぶっちゃけモブ臭がプンプンする男に、口角が引き攣る



恐る恐る、飛んできた方へと顔を向ければ、長い御御足を腰まで上げて不敵に笑う之また黒服の男



転がってる男と違う点を上げるとすれば、モブ臭がしない。寧ろ主要キャラ的な匂いがしなくもない。







「(あっ、ここ工場地帯だったんだ)」





民家の道無き道だと思い込んでいた玲は、ぶっ壊れた工場の壁を見て、1人納得した。

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晋陽 - とても面白いです!!更新待ってます! (2018年4月1日 21時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
アルテミス - おもしろかったです!夢主君がかわいすぎ (2018年3月25日 0時) (レス) id: ea23810468 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 山田琉愛さん» 山田さん!白烏に引き続き御愛読有難うございます!いつもコメントして頂き、その分頑張ろうと思えています!これからも宜しくお願いします!(^ω^) (2018年3月4日 5時) (レス) id: 5e1c605be1 (このIDを非表示/違反報告)
山田琉愛(プロフ) - 新作おめでとうございます!この時点でもう面白いからこれからどうなっていくのかとっても楽しみです!無理しない程度に頑張ってください!応援してます! (2018年3月2日 1時) (レス) id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年3月1日 1時

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