ふたごちゃん ページ12
適当に冷蔵庫の中から食材を引っ張り出す。
お米は炊いていないため、昨日の晩の残りの冷ご飯をチンする。近所のおじいちゃんがたまにくれるお米はとても美味しい。感謝。
沸騰させないように、味噌汁を作り終え、卵焼きを焼く。
醤油？塩？砂糖？それとも出汁？どの味にするか迷う。
冷蔵庫を覗くとアレを発見。
多分食べたことないだろうなと思い、取り出す。子供も大人も大好きなアレだ。
｢これなにぃ〜？｣
｢多分、とっても美味しいやつ。｣
口に合えばいいなぁと、卵焼きをを作っていく。
卵を2個器の中へと割る。
｢あ、双子ちゃんだ。｣
｢これは？？｣
｢たまご｣
｢たまぎょ｣
｢たまぎょって｣
なんかの魚みたいと、笑ってしまった。
子供ってなんでこんなに面白いのか。
初めてなんだろうな。陸での生活。
｢ふたご？｣
｢そう。ふたご。｣
そう言うと何故かフロイドの顔が曇った気がした。
何か気に障るようなこと言っちゃったかなと思いながらも、本人が何も言わないので触れずに作業を続けた。
卵を切るようにして溶く。
卵白が焼いた時に固まらないよう。そして醤油と味の素を混ぜ合わせ、熱したフライパンに油をひいて、卵を投入。
ジュワァ、という音にうつむいていたフロイドが顔をあげる。
ご飯を作り始める前に持ってきていた椅子を私の隣に移動させ、よじ登り卵を焼く過程を不思議そうに見つめた。
最初の量は多めに、トロトロになるようかき混ぜ、アレを乗せ、クルクルと巻いていく。
うわぁあ〜！！という声が聞こえて来そうなほど好奇心旺盛な姿。
｢あちちだから、触っちゃダメよ。｣
そう注意するも、はいという声が聞こえてこなかった為あまり聞こえていないのだろう。巻かれていく卵に無我夢中だ。
4回ほどその作業を繰り返し綺麗な卵焼きができた。
久しぶりだったから緊張していたけど腕はにぶっていなかったようだ。
お皿に盛り付け終わった後、丁度電子レンジの温めが終わった音が響く。ジャストタイム。
丼に入っていたご飯を、お茶碗によそい、味噌汁を汁椀へ入れる。それを2人前、テーブルへと運び隣に並んだ。
向かい合わせだと食べさせてあげるのがやりずらそうだったし、何かあった時対応に遅れそうだったから。
.......ここまで他人のことを考えて行動するなど今までなかったなと、思った。
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カキ - 小さいフロイドに癒やされた……名前の変換できたら嬉しいです (2021年4月29日 12時) (
レス) id: 4ea2abc19e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 初コメ失礼します。フロイドのトイレどんどんめっちゃわらいましたwww。にしても可愛いですね〜 (2021年1月13日 21時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - Jさん» 初コメありがとうございます！！応援ありがとうございまする、頑張りマッスル (2020年8月9日 15時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - とっとさん» 尊い！！！(クソデカボイス) (2020年8月9日 15時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 奏音☆色音さん» いや、ほんと稚魚イド最高ですよね笑 養いたいです笑 (2020年8月9日 15時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっこ | 作成日時：2020年7月26日 21時
