【ジョジョ3部】吸血鬼になってしまった彼女/DIO ページ29
DIO視点。
「ハロー、DIO。」
俺の名前を呼びながら部屋に入ってくる彼女・・・A。
「ああ、何か用かA。」
そう問うと、彼女は嬉しそうな顔をした。
「あのねー、私思ったんだけど、」
「何をだ？」
そこでAの言葉が止まる。
ただニコニコしているだけだ。
「何か、いい策でも浮かんだのか？」
あくまで推測なのだが。
Aは少し驚いて、その後、残念そうに、
「！・・・半分、正解。」
と言った。
「言ってみろ。このDIOが聞いてやる。」
「うん・・・えっとね、あのねー？」
少し時間を置いた後、
「私が不老不死になって、DIOより目立って、ジョースターさん達を惹きつけようかな、って！」
と、俺にとって、すごく意外な言葉が出た。
「それは、つまり。」
「そう！DIOの血を飲むの！」
吸血鬼。
俺は吸血鬼で、石仮面を使うことにより不老不死を手に入れ、人間性を失った。
俺の血を飲ませてやったヴァニラ・アイスは例外だ。あいつは元から人間性などなかった。
だが、もし、Aが飲んだら？
俺の中であらゆる感情が交差して、答えがまとまらない。
「ねぇ、どう？DIO。」
ワクワク感をあからさまにしながらAが聞く。
だが、俺には答えられなかった。
Aの、人間性。
失った俺と、失おうとしているA。
「・・・DIO？」
黙ったままの俺を下からAが見つめる。
やはり、駄目だ______
「A、その策は賛成しかねる。」
「えぇー？いい作戦なのにー。」
「お前はこのDIOの隣にいるだけでいい。」
「ほんとー？」
「ああ。」
「わかった！じゃあ、ずっとずっと、ずっとね！！」
無邪気に笑う彼女の頭を撫でて、Aによく似ている、彼女のことも思い出す。
2度と、過ちは繰り返させない。
『ねぇ、ディオ。私ね、本当は______』
俺より先に、石仮面に手を出していた、A。
『ああ、えっと。ごめんなさい。ディオ。血が、足りなかったから、ちょっと飲んじゃった。』
愛していたのに。
『ねぇ、見えない、見えないよ、助けて、助け、あ・・・・
あああああああああああ！！！！』
最期の彼女は、"失明"していた。
俺のことも見えず、周りの景色も見えなくなっていて、
日光を浴びて、そのまま________
いや、これ以上考えるのはやめよう。今は、今のAを守ることを、考えよう_______
【ジョジョ6部】君に私の声は届かない/ナルシソ・アナスイ→←【バッカーノ！】永遠片想いの不死薬/フィーロ・プロシェンツォ
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ミネストローネ(プロフ) - 面白いですね！お気に入り登録しました！ (2019年10月4日 18時) (
レス) id: 6466f96ebf (このIDを非表示/違反報告)
NAME - はじめまして！ACVDのお話（それも財団の！）が見れてとても感激しています！愛おしい財団や戦闘への執着から開放されたマギーちゃんが見れて幸せです、素敵な作品を有難うございました！陰ながら応援させて頂きます…！ (2016年9月14日 13時) (レス) id: dc80bdbe51 (このIDを非表示/違反報告)
奈々@カラ松girlになりたい人(プロフ) - 紫炎さん» 続きあげました！！ ちゃんと甘くなってるといいな・・・。 (2016年2月18日 6時) (レス) id: 23ffe58b5d (このIDを非表示/違反報告)
紫炎 - 番頭ォォォォオォォォォオ(( ありがとうございました！！続き書いてくれるんですか…！？か、神がいる← 本当にありがとうございました！ (2016年2月10日 23時) (レス) id: 7a931205dd (このIDを非表示/違反報告)
奈々@カラ松girlになりたい人(プロフ) - 紫炎さん» できました。...あまり甘めではなかったかも知れないです。よければまた今度続きを作らせてください！ リクエストありがとうございました！ (2016年2月10日 6時) (レス) id: 23ffe58b5d (このIDを非表示/違反報告)
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