キモチワルイので切りますね【浦島坂田船】

中学生 ページ27

どこにでも居るような中学生だった。

小学校とは違うクラスメイトに囲まれて、不安もあったけど楽しい学校生活だったと思う。




それでも、未来への不安は大きくて。




｢勉強できない｣
｢きっとこのまま……｣
｢明日が怖い｣
｢大人になりたくない｣








言葉に表せないことも多くて、
心がぐちゃぐちゃになって

毎晩泣いたり。

涙脆くなったり
夜ねれなくなったり








不安な日々が続いた









。｢しってた、こいつお前のこと好きらしいぜ｣







そんなある日だった。
友達が好意を向けていた。


そんな事実が刺さった







はじめは自意識過剰なんておもってた
でも

行動があからさまで







どこかでプチっと切れてしまったのか


特にわからないけど






キモチワルイ。





苦しい。





言葉が押し寄せる


吐けない。量が多い。出せない。







苦しい。








ずっと、ずっと。
３年間辛かった

皆、人が良すぎたのか

嫌がられるような事をしても、なかなか嫌ってくれなくて







スキンシップをされる度に

何度も洗って洗って






先輩の人たちにも無駄に絡まれたり







その度に気持ちが重くなって


キモチワルイ








そんな思いに潰される日が来るのも

遠くない気もしていた。







｢高校受験｣






一年生の頃からずっと不安に思ってたものに救われるとは思ってなかった。





ここから離れた高校に
親にも合わない高校に
知り合いなんて誰もいない高校に







全部やり直せる。







なんて、思いを巡らせた


それでも、やっぱり周りにいる人たちは異常に人が良い







教室の隅にいても
教室外にいても

絡んでくるのは、当たり前になってきて







中学以上にキモチワルイって言う物が増しているのはわかる







それなのに、それにもかかわらず


借りを作ってしまって

自分のポリシー的なものに反するとかなんとかで
お願いごとを引き受けた









あーぁ、このまま……




こんなことが続くようなら

大学受験にまた期待を持ちそうだ。

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