二十話:おそろい【虎杖悠仁】 ページ21
俺の同期は、3人いる。
一人は俺が宿儺の器のきっかけになった伏黒恵。
一人は芯の強く、オシャレ大好きな釘崎野薔薇。
そして、もう一人は──。
「なあなあ!虎杖クンて、宿儺の指ホンマに飲んでまったん?!?」
「え、まぁなー」
「えぇー!ホンマなん?!なのに生きとんの?!ほぇー!!虎杖クンの胃袋どうなっとん!!羨ましいわー!!」
キャーと頬を赤く染め、半ば興奮している女子。
「そんな羨ましがることないだろ」
「何言うとん!!呪術はロマンや!!ウチはロマンに染まりたい!!」
関西訛りバリバリのコイツは、AA。
何故かは分からないがすごく呪術好きである。
多分彼女の代名詞は「呪術オタク」だと思う。
「あんなゲデモノ食べれてなにがいいんだか。衛生概念無さすぎっしょ。」
「釘崎に同感。」
釘崎と伏黒はこれのことについては顔を顰めて答えた。
そんなあからさまに拒絶反応しなくてもよくない?
俺ちょっと傷付くよ...。
「何言うとん!!虎杖クンはすごいでぇ!!」
「A....!」
「なんてったって彼だけが呪物を、それも両面宿儺という呪いの王の指を!!飲み込むことができるんや!!唯一無二やろ!!こんなにも興味の引かれる人間は五条先生以来や!!」
あまり褒められている気がしなかった。
興味の引かれるって....実験かなんかにされるのか俺は。
「てか、五条先生とは最近会ったばっかだろ。
五条先生に会ってから虎杖と出会う期間短いだろ。」
「そういう細かいこといちいち言わんでええやん。」
全く、伏黒クンは神経質やなー、と言ったAは伏黒にはたかれていた。
その様子を見て、何故か心がモヤっとした。
なんだ?これ...?
「おーい、Aー。」
すると、五条先生がやって来た。
「はッ!!最強でGLGな五条先生や!!何用やー!」
「うーん、なんていい響き。そしてなんて素直でいい子なんだAは!!先生嬉し♡」
傍に寄ったAの頭を五条先生は撫でた。
先程感じたモヤモヤがさらに強く感じた。
「先生、どったの?」
気付けば、Aの手を引いて、五条先生にそう訪ねていた。
「悠仁...?!...はーん。なるほど。」
俺の行動に五条先生は驚いたが、すぐニヤニヤとした笑みを浮かべた。
「うえっ、虎杖クン何事?!」
「アッ...いや、何でもねぇ!」
俺は我に返り、掴んでいたAの腕を離した。
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∞輪廻∞(プロフ) - マリイさん» 再びリクありがとうごさいます!!乞うご期待お願いします! (2021年1月28日 22時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ∞輪廻∞さん» もう1つリクエストで夢主が虐められてる所とリスカしてる所を建人が見たら (2021年1月28日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - マリイさん» うっわ、なにそれ良き!!むっちゃ面白そうやん!リクエストありがとう!! (2021年1月9日 22時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクエストで夢主がスリルを求めるアドレナリン中毒+戦闘狂でナナミンが夢主の面倒見てる設定見たいです (2021年1月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∞輪廻∞ x他1人 | 作成日時:2021年1月9日 22時