十七話：自虐の天使�◆攫軍し鮨諭� ページ17
「──は」
Aさんにキスすれば、彼女は驚いたようにそう零した。
「顔、真っ赤ですね」
「な、な、何すんだよッッ！！！」
そう言う彼女はひどく狼狽えていた。
「もしかして、初めてだったんですか？」
「ンなこと聞くなよ！デリカシー無さすぎ！！」
つまり、そういうことだ。
「シャワー浴びてくるので、ちゃんと髪の毛ドライヤーで乾かしてください」
そろそろ可哀想だと思い、彼女の上から退き、シャワールームへとむかう。
「...危なかった」
自分らしくない、と思う反面、もっと彼女の色んな顔を見たいと思ってしまった。
.
翌日。
「七海サンありがとねー」
彼女は学校に向かうのか、家を出る準備をした。
「昨夜はすみませんでした」
別れ際に彼女にそう言う。
すると、彼女は顔を赤くして、
「....思い出させんな。」
そう言った。
今日も終わりかけ、昨日、彼女と出会った場所を通る。
「──！」
「────」
「──Aさん？」
不意に、彼女の声が聞こえたような気がした。
気の所為かと思ったが、しばらく立ち止まってみる。
「──助けて、七海サン...」
駆け出した。
声の聞こえた路地へと全速力で進む。
そして、目に映ったのは、彼女が虐められている光景だった。
「君たち！何をしているんですか！」
「やば、誰か来た」
「逃げよ！」
「お前覚えとけよ！ブス！」
そう叫べば、複数の足音が、慌ただしく遠ざかっていく音が聞こえた。
「──Aさん」
「....七海サン....ホントに来てくれたんだ」
ボロボロの彼女を抱き締める。
「大丈夫ですか」
「大丈夫そうに見える？」
彼女の言葉に、すみませんと謝る。
「...七海サン、来てくれたから、ヒーローみたい」
「....私はそんな素晴らしい存在ではないです」
でも、
彼女と目を合わせ、唇を合わせ、
「あなただけのヒーローなら喜んでなってみせます」
そう言えば、彼女は笑ってこう言った。
「何それ、新手のプロポーズ？」
そう言う彼女は、私にとって必要な存在になっていた。
もう一度、キスをしようと唇を近づけるが、彼女の小さな手に遮られる。
「キス、し過ぎ。七海サン意外とムッツリ？」
彼女はやはり生意気だ。
「取り敢えず家に帰りましょう」
私は彼女を抱き上げた。
「家って七海サン家？」
彼女は嬉しそうに笑った。
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∞輪廻∞(プロフ) - マリイさん» 再びリクありがとうごさいます！！乞うご期待お願いします！ (2021年1月28日 22時) (
レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ∞輪廻∞さん» もう１つリクエストで夢主が虐められてる所とリスカしてる所を建人が見たら (2021年1月28日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - マリイさん» うっわ、なにそれ良き！！むっちゃ面白そうやん！リクエストありがとう！！ (2021年1月9日 22時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクエストで夢主がスリルを求めるアドレナリン中毒＋戦闘狂でナナミンが夢主の面倒見てる設定見たいです (2021年1月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞輪廻∞ x他1人 | 作成日時：2021年1月9日 22時
