記憶の鱗片 ページ9
夜蛾先生から余ったクッキーを貰って、ブラブラ高専を歩く。
久しぶりだな....何も変わってねぇし。
何年ぶりだ?
「1、2、3.....10年ぶり?うっそやだ私三十路寸前じゃん。」
いつの間に私28じゃん。
幼女(28)ってパワーワードすぎだろ。
「......全部、元に戻ってんのな。」
失ったはずの左手を見つめる。
「......ちょっと待ってよ。私、人生ダブってんじゃん。」
今まで生きた28年間もう1回やり直しじゃん。ウケる。
そんなこと考えながら高専内を歩く。
「.....あー、久しぶり&視界が低いから迷ったー。」
私の知能も幼稚化したんかな?
空には綺麗な月がぽっかり浮かんでいた。
もう夜か.....時間が進むのは早いなぁ。
「......ここ、ふふ懐かしいね。」
廊下の一角の扉。
重厚感があって重々しさが伝わってくる。
私はその扉を手でなぞった。
「.....A?」
唐突に名前を呼ばれた。
バッと素早く声の方を見る。
「....恵...。」
「!...名前、覚えてくれたのか」
恵が私の方に近寄る。
まぁ、中身は大人ですからね!!
「なんでこんなとこに居るんだ?」
「うーん、迷った!」
恵は私を抱き上げてそう聞く。
「そうか。なら戻ろう」
恵は廊下を引き返して、その場を後にした。
「Aはどこで寝るとか言われたか?」
「.....いや?」
恵が私にそう聞くが、私はその内容の話を全く一切していないので、何も知らない。
私の返答に恵はため息を着いていた。
なんか、ごめん。
「....もう夜だし、俺の部屋で寝るか?」
「...エッ」
呪術師といえども、高校生男子ぞ?
大人(見た目幼女)と一緒に寝るのはちょっとやばいのでは?
それに同級生の教え子ぞ?
死ぬのか私は。
「まだ小さいし、1人で寝るのは寂しいだろ?それに勝手にここに連れてきたちゃったし。」
え、誰こんないい子に育てたの。
「今日は俺と寝て、明日先生に部屋用意して貰おうか。....あ、でも1人で寝ることになるから....ブツブツ」
取り敢えず言っていい??
「.....めぐみん....!」
可愛いなぁ!!何この子?!天使か!天使の生まれ変わりか!!
「いや、めぐみんはちょっと....。
“恵お兄ちゃん”とか...」
え、お兄ちゃん呼びはちょっと...。年上のプライドが...。
「....やっぱなんでもない...」
「分かった!恵お兄ちゃん!!!」
私幼女!!(洗脳済み)
え?プライド?フライドして食べましたけど何か?
447人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞輪廻∞(プロフ) - 猫餅さん» 教えて下さりありがとうございます...!早急に直しますね。ご指摘感謝です! (2021年8月22日 21時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
猫餅 - 冥さんの漢字が瞑になってます。。。 (2021年8月22日 16時) (レス) id: da7b97d38e (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうごさいます!!五条オチの話も考えておきますね。リクエストありがとうございました! (2021年5月28日 22時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月27日 17時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - アオイさん» 感謝の気持ちで溺れそうです....!!コメントありがとうね! (2021年1月26日 20時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:∞輪廻∞ | 作成日時:2020年12月20日 0時