呪術高等専門学校 ページ41
「──はぁ、で?結局美々子と菜々子は何しに来たの?」
2人にそう話しかけると、ぱっと何かを思い出したように反応した。
「そうじゃん夏油様、Aさん、タピオカ食べに行こうよ!!」
「東京!!竹下通り!!!」
目をキラキラさせて菜々子がスマホを見せる。
「...タピオカ...あれって1杯でラーメンと同じくらいカロリーあるらしいよ。」
「あんな猿の塊の場所に何故行きたがるのか分からないけどね」
私と夏油がそう答えると、2人は口を尖らせた。
「どうせ東京行くじゃん!!」
「そうだよ、ついでにね?ね?」
「待て。東京行くって....。」
私は2人の言葉から夏油を見る。
「そう、私達は呪術高等専門学校に向かう。
あぁ。勿論Aもね。」
・
「変わらないね
夏油がそう言う。
「あーパンダだーかわいー!!」
菜々子の言葉にピク、と反応する。
夏油の呪霊から出て、景色を見る。
「──本当だ。ホントに何も変わってない」
あのパンダは夜蛾先生の突然変異呪骸だろう。
「.....なつかしい」
感傷に浸っていると、夏油が大声で何かを語っていた。
「──つまりね、強者が弱者に適応する矛盾が成立してしまっているんだ。
なんって嘆かわしい!!」
夏油が腕を組んだ子がきっとあの時に夏油が言っていた“曰く付きの生徒”なのだろう。
「──だからね君にも手伝ってほしいわけ
非術師を皆殺しにして呪術師だけの世界を作るんだ」
夏油が理想を語った。
「僕の生徒にイカれた思想を吹き込まないでもらおうか」
そして、なつかしい声が。
「悟ー!!久しいねー!!」
「まずその子達から離れろ、傑。
──A?」
警戒するように五条は私の名を呼ぶ。
包帯で見えないが、多分私を捉えたのだろう。
「あー...久しぶり。マジで教師やってたんだ。個性的な生徒たちだね」
五条に手を振る。
「A、私の言ったことが信じられなかったのかい?本当のことだって言ったじゃないか。
まぁ、でも、個性的で粒揃いなのは確かだ。
特級被呪者、突然変異呪骸、そして──禪院家の落ちこぼれ」
夏油が嫌な笑みを浮かべる。
「君のような猿は私の世界にはいらないんだから」
少女を見下して夏油が言う。
「ごめんなさい」
少年が夏油の腕を払う。
「友達を侮辱する人の手伝いは僕にはできない!!」
少年は力強くそう言った。
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∞輪廻∞(プロフ) - 猫餅さん» 教えて下さりありがとうございます...!早急に直しますね。ご指摘感謝です! (2021年8月22日 21時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
猫餅 - 冥さんの漢字が瞑になってます。。。 (2021年8月22日 16時) (レス) id: da7b97d38e (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうごさいます!!五条オチの話も考えておきますね。リクエストありがとうございました! (2021年5月28日 22時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月27日 17時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - アオイさん» 感謝の気持ちで溺れそうです....!!コメントありがとうね! (2021年1月26日 20時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∞輪廻∞ | 作成日時:2020年12月20日 0時