こんなやつ...知らない...(震え声) ページ15
「.....。」
「.....。」
えっ、何この状況。
「お待たせしました。トリプルイチゴパフェです」
「どうも」
「う、うわぁ〜」
ここはカフェ。私は七海によってここに連れてこられた。
そして、先程。店員さんによってイチゴが鮮やかに輝く可愛いパフェが、七海と私の間の机に置かれた。
「食べないんですか」
「イエ、タベマス...。」
七海にそう言われ、恐る恐るそれを掬って1口食べる。アッ美味しい。
イチゴ甘いね。ホイップクリーム美味し。
あっ、ちょっとシフォンあるの嬉しいね。
「.....美味い....」
「そうですか」
七海はコーヒを飲む。
いや、まぁ、私がパフェたべたいっつったからここに来たもんね。分かるよ。
たださ....七海が本当にこんなとこに連れてくれるとは思わないじゃん?!?
こんなん傍から見たら親子だよ相変わらずコーヒー似合うね大人かよ!!!
.....ダメだ、混乱してておかしいことしか頭に浮かばん。取り敢えずパフェ食べよ美味し。
「....他にどこか行きたい所はありますか」
「...ッングッ、」
やべ、思わず噎せるとこだったぜ。
今日の七海は可笑しい。
七海が優しい。イコール、可笑しい。
あんだーすたんどおーけー?
行きたい所って言えば、前にいたところだよね。つまり廃墟。
幼女がそれは可笑しい。頭が可笑しい。
そこで私は挙手をした。
「本屋、行きたいです」
「では行きましょう。」
いつの間にか空っぽになったパフェとコーヒーを置いて、七海がさらっと勘定を済ませて、そこを後にした。
そして着いた本屋。
ヤバ、夢が詰まってる。
早く見たくて抱えられてる七海の腕の中で藻掻く。
「あ、ちょ、」
七海はそんな私を見て、地面に下ろした。
そして私は一目散に本棚に。
「はぁぁぁッッ!!!」
思わずため息が出てしまった。
ホン、ヨム。ワタシ、スキ。
かつては活字中毒という異名を持っていた私にとって本とはメシア!!生きる糧!!夢と希望!!
うっひょー本パラダイスサイコー!
そして私は、1つ大きな問題に直面した。
「.....届かない....だと....?!?」
前よりさらに縮んだ低身長のせいで棚に手が届かない。
あーん目の前にあるのにぃー。
ちくしょー、と垂れていると背後に影がかかった。
「....こんなジャンルを読むんですか」
七海がいた。
その表情は半ば信じられないという顔だった。
活字中毒者の面影→←そうだ、こいつはこういう奴......か?
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∞輪廻∞(プロフ) - 猫餅さん» 教えて下さりありがとうございます...!早急に直しますね。ご指摘感謝です! (2021年8月22日 21時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
猫餅 - 冥さんの漢字が瞑になってます。。。 (2021年8月22日 16時) (レス) id: da7b97d38e (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうごさいます!!五条オチの話も考えておきますね。リクエストありがとうございました! (2021年5月28日 22時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月27日 17時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - アオイさん» 感謝の気持ちで溺れそうです....!!コメントありがとうね! (2021年1月26日 20時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∞輪廻∞ | 作成日時:2020年12月20日 0時