第4話 ページ4
・
最近、猛暑の日々が続いている。
ってことで、
『皆で水遊びしようぜ！』
私は居間のど真ん中で立ち上がり声を張り上げた。
「えぇ〜水遊び〜？」
「僕プール行きたい〜！」
「俺は海行きたい！」
私の言葉に短刀の一部がぶーすか文句言ってるのは聞き流したいところだがちゃんと理由言ったほうがいいかなこれは。
『あのねぇ、うちんとこに何人の男士がいると思ってんの？こんな大所帯で行ったらお金が足りないでしょ！』
「…別に短刀たちだけで行ったらいい。」
『伽羅ちゃん、それは不平等です！もし私たちが行ってる間に伽羅ちゃんが暑くて倒れたら私発狂するからね！』
「伽羅ちゃんと呼ぶな。」
伽羅ちゃんとの会話を聞いて、大半の人たちが納得したのかビニールプールを出そうとしてくれている。なんて気の利いた子たちなの…！
「主さん！」
『ん〜？どうしたの、乱ちゃん。』
「前に僕と選んだ水着一緒に着ようよ！」
『あー……いや、遠慮しとく。』
「何でよ〜！あれ着れば薬研だってイチコロだっ…んぶ！」
『そんな大きな声で言わないで！』
乱ちゃんが普通にサラッと爆弾発言かましてきたので反射で乱ちゃんの口を塞いでしまった。
いや、確かにほとんどの人たちにバレてるけど、きっと本人にはバレてないから！だからそんな堂々と公言しないで！！
「じゃあ、着ようよ〜。」
『いや〜私は…そう！明石とここでぐーだらしてるから！』
「え？何で自分？」
『よし！明石！皆の分のスイカ切ろうか！』
「え〜暑いから動きたくないです〜。」
『切るの手伝ったらきっと蛍丸と愛染の明石への好感度上がるよ。』
「…しゃーない、やりますわ。」
ほんと明石ってあの2人のこと大好きよね。まぁ、これであのド派手なビキニ着ずに済むし本当に良かったわ。もうね、最近ちょっと食べ過ぎてるからね、ごめんね、乱ちゃん。
・
・
・
「ちぇ〜逃げられちゃった。」
主さん、薬研の話になるとすぐ逃げちゃうな〜。照れ屋さんなんだから。
「乱ー！来ねぇのかー！？」
「あ、厚、行くから待って！……あ、薬研！薬研も行こ！」
「……。」
話しかけても反応しない薬研が向いてる先を見ると、さっきまで僕と話してた主さんが明石さんにスイカを運ばせている。
……気になるなら行けばいいのに。
「薬研！行こ！」
「ん？あ、あぁ、行くか！」
まぁ、自分で気づくまで教えてあげない。
僕だって主さんのこと大好きなんだから、譲るつもりないもん！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Spoon | 作成日時：2017年7月23日 22時
