言葉では表せないほどの (ページ2)

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第2話ページ2

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『やばいやばいやばい、締め切り今日だったー！』

金曜の朝起きた時、こんのすけから政府への提出書類の締め切りはできたかと聞かれた。
冒頭の通り、できていない。ぶっちゃけまだ時間あると思ってた。

「だから、あれほど提出日をメモしといてくださいと申したでしょう！」
『ごめんて！説教は後で聞くから！』

横からグチグチとこんのすけの口から滝のように流れる説教に八つ当たりして、手を動かす。

「主！手伝いましょうか？」
『いや、大丈夫！これ私の責任だから！長谷部は朝ごはんと出陣頑張れ！』
「でも、いいのですか…？」
『大丈夫。でも後で肩もみよろしく！』
「主命ならば。」

そう言って部屋を退出する起こしに来てくれた長谷部。長谷部には前回手伝ってもらったからね、頼みづらいこの上ないよね。

『なぁー！くっそぉ！終わんねぇ！！』
「審神者様、何か食べ物持って来ます。」
『ありがとう、こんのすけ！』
「すぐ持ってくるので待っててください！」

流石、有能と称されるこんのすけだ。でも、思った。どうやって持ってくるんだこんのすけ…。油揚げでもくわえて持ってくるのかこんのすけ…。

って、そんなことよりやらなきゃだよ！ガチで何にも手つけてなかったからヤバイよ。今日の夜までとか無茶な。

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10分ぐらい経って、後ろの障子が開く音がした。

『こんのすけー？ありがとう、朝ごはんそこらへんに置いといて。後で食べるから。』
「いいのか？冷めちまうぞ」
『大丈夫、大丈夫。光忠のご飯は冷めても美味しいか……ら………え？』

こんのすけってそんなイケボだっけ？と思い後ろを振り返ると、そこには何故か薬研が食事を持って立っていた。

『………？…………！？…えっ……あ……？』
「冷めてるよりあったかい方が美味しいぜ。今すぐ食べな？」
『…あ、あぁ、うん。』

あまりの驚きに思考が停止していたが、薬研が、ほらよ、と机に食事を置いてくれたので食べることにした。ちなみに今日の朝御飯は、焼き鮭と卵焼きとオクラの醤油漬けと味噌汁、ご飯だ。美味しそ。

『いただきます。』
「おう。」
『まいう～！』
「はっはっはっ、そりゃよかった。燭台切の旦那も喜ぶぜ。」
『ほんと、光忠の料理はいつも美味しいね！というか、何故に薬研が？こんのすけは？』
「こんのすけから頼まれたんだ。「私じゃ運べないので審神者様の所まで運んでください！」ってよ。」

こんのすけ…行く前に気付こうか…。