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ここからは過去編になります
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『お父様!あそんで!』
少女は父親に駆け寄り甘えている。
「A。ごめんよ。私は仕事で遊べないんだ。」
父親の一言に少女は頬を膨らませる。
『このまえもこのまえもずーっとそれだったよ!いつになったらAと遊んでくれるの?!』
「御免ね。代わりと言ってはなんだけど、お友達を連れて来たよ。」
『おともだち?』
父親は置くの扉から誰かを呼ぶ。
すると黒い外套を羽織った包帯だらけの少年が出てきた。
「何で僕が貴方の娘さんの面倒を見なきゃいけなの?朔太郎さん。」
萩原朔太郎。
少女父親の名だろう。
「御免ね太宰君。でもここの所娘を一人残して仕事に行くのは一寸気がかりで、」
「はぁ、まぁいいけど、僕も、今のポートマフィアの仕事は殺ししかないし、詰まんなかったから丁度いいや。」
少年が言うと父親はごめんねともう一度謝り部屋を出て行った。
部屋には少女と少年のみが取り残された。
『・・・あなたはだぁれ?』
少女の声が広い部屋に反響する
「僕は太宰治。君のお父さんと同じ同僚だよ。」
『どうりょう?』
「あ〜同じお仕事をしている人ってこと。」
すると少女は嬉しそうに手を叩いた
『やった!また新しい言葉覚えちゃった!』
うふふと笑う少女
「・・・君は一体何歳なんだい?」
少年が問う
『私はね!えっとね3さい!』
指を出して3歳と教える少女
だが、そこに表されたのは3ではなく5だった。
「君が指してるのは3じゃなくて5だ。3はこう」
少年は少女の指を二つ優しく折り修正する。
『ありがとう!あとね!わたしのなまえはね!萩原Aっていうの!よろしくね!』
「うん。よろしく」
そして少女と少年の出会いは始まった。
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かるーあ(プロフ) - 初レス失礼します。いつも愛読させて頂いてます。スランプとか、やっぱりありますよね!私も一応作者なので解ります‼︎応援しながらのんびり更新待ってますね^^どうかご無理だけはなさらず! (8月7日 18時) (レス) @page20 id: 33aaf0fec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝はパン派 | 作成日時:2023年7月3日 5時