62 ページ18
萩原君の件を後にし、私達は拠点に帰った。
が、
その件からと言うもの、太宰君の自i殺する頻度が目に見えて増えた。
そしてあまり寝れていないのか目の下のクマも増えていた。
寝るところを見るとすれば、長期任務で疲れて車内で寝ることが多くあると中也君が言っていた。
そして寝る時は必ず寝言でAくんの名前を呼ぶそうだ。
その分心が病んでしまっている証拠だろう。
他にも萩原君に渡す書類があり家へ行く用事があっても中也君や部下に任せることが多くあったそうだ。
その話を聞き私は『少しでも顔を見せたらどうなんだい?』と提案しても太宰君は「Aちゃんに会えないのであれば、萩原さんとは会いたくない。」だそうだ。
その件から三年。太宰君が18になった頃。
萩原君が任務中死亡っと連絡が入った。
私がそのことを太宰君に直接伝えた。その時の太宰君の顔は、これ以上にない程嬉しそうな顔をしていた。
私は『どうしてそんなに嬉しそうにしているんだい?』っと問うと
「はははっあたりまえでしょう?僕が殺そうと思ってたけど、勝手に死んでくれたんだものうふふっとても気持ちがいいよ」
っと。だが、Aくんは最愛の父親を亡くしてとても落ち込んでいるだろう。
すると太宰君は嬉しそうな声で一言言った。
「Aちゃんの事は私に任せてよ。森さん。」
『マフィアに入れるのかい?』
「・・・それはあの子の意思だよ。それじゃあ失礼しますよ。」
パタリと部屋の扉が閉まる。
『・・・ふぅ』
あの子が考える事は大体予想着くけど、きっと彼女をマフィアに加入させる気だろう。
彼女の使い道は太宰君がしっかり考えて使うだろうけど・・・
『結果は変わらなかったよ。萩原君』
彼には面目ないと思うばかりだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
現在の森side
『っと言うのが一連の流れだよ。』
私話終えると横に座っているAくんは下を俯いていた。
彼女がこの話を聞いてどう思うかは私には分からない。
すると彼女は顔を上げ、
「うふふふっ馬鹿だなぁみんな。お父様も治さんも私の幸せなんて考えなくても私がどうにかするのに・・・本当に馬鹿だ・・・自分を傷つけてまでやることじゃないのに。」
すると彼女は私の方を向き一筋の涙を流しながら笑って言った。
「話してくれてありがとうございます。それでは、失礼します。」
Aくんが席を立ち扉を開こうとする。
『君も少し感情を整理した方が良いよ。』
「・・・」
パタリ扉がしまった。
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるーあ(プロフ) - 初レス失礼します。いつも愛読させて頂いてます。スランプとか、やっぱりありますよね!私も一応作者なので解ります‼︎応援しながらのんびり更新待ってますね^^どうかご無理だけはなさらず! (8月7日 18時) (レス) @page20 id: 33aaf0fec0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朝はパン派 | 作成日時:2023年7月3日 5時