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森side

あの日はとてもどしゃ降りの雨だった。
その日の出来事と結び付くようなそんな雨。


Aくんが萩原君の異能にかけようとしている事は大体萩原君自身から聞いていた。
そしてそのことは太宰君には絶対に悟られてはいけないことも同時に話していた。
だから私たちも絶対に悟られないようにしていた。


そしてその日、萩原君は実行した。

嫌だと暴れ狂ったAくんを無視し異能をかけた。
それを見た太宰君はこれまでにないぐらいの大きな声を発した

「萩原さん!!!!なんでAちゃんにこんなことを!!私が!私が悪かったのかい?!私があの子を育てたのが悪かったのかい?!だけど貴方が私に世話役を任せたんだろう?!なんで!」

絶叫すると太宰君を横目に萩原君は抱えていたAくんをソファーに座らせ太宰君と目を合わせる。


「そうだよ太宰君。私も、君も、この子に悪影響な仕事をしてしまってる以上この子は私たちと同じ道を歩んでしまうだろう。」

それを聞いた太宰君はいてもたってもいられなかったのか、自身の拳銃を手に取って萩原君に向けた。


これはいけないと私は紅葉くんとアイコンタクトをし太宰君を止める。


『太宰君やめるんだ。これもAくんのためだよ。』

「その手を退けてよ!森さん!あの子と私の思い出をあの子から許可なく消すなんてあってはならいんだよ!」


「太宰。これもあの子の為よ、理解するのじゃ。」


『分かってあげてくれないかな。』


私が言ってもあの子の瞳からは同意の意をした色はしていなかった。
殺意に満ちた目。

私も、紅葉くんも肩が強ばった。
それだけ太宰君はAくんを大切に思っていたのだろう。
実の家族のように。


「太宰君。この事は本当に済まないと思っているよ。でも、これしか無いんだよ。あの子が平和に生涯を終えられるように、だからこれから娘と余り関わらないで欲しい。」


「・・・分かった。あの子が幸せに終えられるならそれで、私は、」

『・・・太宰君。外で車が待ってる。そろそろ次の任務だよ。行きなさい。』


私が指示するとゆっくりと私たちに背を向けて歩き出す。
扉を開ける途中太宰君は振り向いた

「でも忘れないで萩原さん。私は貴方を許さない。」


パタリと扉が閉まる音が部屋に響いた。



『・・・これで良かったのかな?萩原君』

「良いんですよ。あの子の為ならば、私は誰だって切り捨てる。」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
切ります

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かるーあ(プロフ) - 初レス失礼します。いつも愛読させて頂いてます。スランプとか、やっぱりありますよね!私も一応作者なので解ります‼︎応援しながらのんびり更新待ってますね^^どうかご無理だけはなさらず! (8月7日 18時) (レス) @page20 id: 33aaf0fec0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝はパン派 | 作成日時:2023年7月3日 5時

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