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海の匂い。
夜になってからは肌寒い。
そのまま部屋を出て私は海辺の公園へ出た。
ベンチに座り頭を冷やす。
こんなにも複雑な感情になるのは今日で初めてだったのだ。
ポツリと独り言が私から漏れる
『・・・酷いな』
「ふむ。何がだね?」
1人だったはずの公園に聞こえるはずのない声が聞こえる。
『何故貴方がここに。
そこに居たのは
「なに、唯の散歩さ。」
『敵の縄張りにのうのうと散歩ですか。呑気なものですね。』
するとフィッツジェラルドは声高々に笑った。
「はははっ!ポートマフィアはこうも縄張り意識があるようだな!まるで犬だ。」
『それなら貴方は縄張りを荒らすハイエナですね。』
ふむっと考えるように彼は顎に手をやる
「So,What am I to you? (では君は何なの?)」
『・・・I am dog beings just like them.(私も彼らと同じ狗ですよ。)』
私が答えると驚いたような顔をした後笑った
「ならば俺たちハイエナがお前たちの狗を襲ってみようではないか。」
『やって見てくださいよ。やれるものならば』
ニヤリと笑いフィッツジェラルドはくるりと私に背を向ける。
「また近いうちに会うかもしれないな。ポートマフィアの作戦参謀。」
相手が見えなくなるまで私は彼の背中を見る。
『・・・もう会いたくは無いな。』
そして私もベンチから立ち、ポートマフィアへ向かった。
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かるーあ(プロフ) - 初レス失礼します。いつも愛読させて頂いてます。スランプとか、やっぱりありますよね!私も一応作者なので解ります‼︎応援しながらのんびり更新待ってますね^^どうかご無理だけはなさらず! (8月7日 18時) (レス) @page20 id: 33aaf0fec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朝はパン派 | 作成日時:2023年7月3日 5時