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治さんは悲しい表情をしているのが見えた。
嗚呼。もう会えなくなってしまうのか。
この世で1番大好きな人に。
私は自然に体が動いた。父の手から逃れ治さんの方に行った。
『嫌だ！嫌だよ！治さんともう会えないなんて！ずっと一緒に居たじゃない！お父様より治さんが私のお世話してくれたじゃない！なんで今更！』
これは多分初めての怒りだったと思う。
腹から出るグツグツとした怒りが口にまで伝わる。
「A。落ち着くんだ。」
『お父様は私と遊んでもくれなかった！それまでか、学校にすら行かせてくれなかった！そんな貴方がなんで今更帰ってきたのよ！私は、私はずっと治さんと一緒に･･･』
最後まで言い終わる前に私の体は治さんから引き剥がされた
『嫌だ！止めて！離してよ！』
その後の記憶が無い。残っていたのは。
「お前の為なんだよ。許してね。異能力 ''月に吠える''」
父のその一言だった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『･･･ぅ』
頭痛と共に目覚める。
先程までとてつもない夢を見た。
あれはなんだ。
『私は、紅葉姉さんとも首領とも、太宰治とも会ったことがあった？』
そして太宰治が言っていたことは本当だった。本当に育てられていた。それもとても長い時間。
『･･･なんで誰も言ってくれなかったんだ。』
こんな長い期間があったのに、誰一人、
『･･･気分が悪いなぁ、』
時刻は深夜2:00をさした。
外へ行こう。
そうして私は扉を開けた。
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かるーあ(プロフ) - 初レス失礼します。いつも愛読させて頂いてます。スランプとか、やっぱりありますよね！私も一応作者なので解ります‼︎応援しながらのんびり更新待ってますね^^どうかご無理だけはなさらず！ (8月7日 18時) (
レス) @page20 id: 33aaf0fec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝はパン派 | 作成日時：2023年7月3日 5時
