＿彼女との関係値 ページ4
*
【Hamad said】
ユキの看病で病院に残った照史の代わりに
たー君とリビングでAちゃんの帰りを待ってた。
拓哉「濱ちゃん、たべる？」
俺の膝の上に座りテレビを観る たー君は、食べていた動物ビスケットを俺に1つ差し出した。
濱「くれるん？ありがとう」
拓哉「濱ちゃんはヒーローやから」
Aちゃんも俺もたー君に怒ったことがない。
やから、怒るユキはこの子にとって悪らしい。
そんで、優しい俺がヒーロー。
悪いことしてる気になる
濱「Aちゃんが帰ってきたら、Aちゃんにもあげよな」
拓哉「いいよぉ」
たー君は彼女をママと呼ばなくなった。
かといって名前でも呼ばない。
拓哉「あーー！かえってきたよ」
リビングに入ってきたAちゃんは
彼女に駆け寄った たー君を抱きかかえた。
濱「そんじゃ、俺は帰るね」
「濱田さん」
濱「ん？」
「いつもありがとうございます。」
濱「そんな、礼なんかいらんって」
「でも、最近、学校行事とかバイトとかで遅くまで見てもらうこと多くなったし」
濱「大丈夫やから」
いつも通り彼女の頭上に手を伸ばす。
けれど
遅れてリビングに入ってきた彼女の彼氏に気を使って触れずに引っ込める。
小「あ、どうも」
濱「おぉ、おったんや」
小「はい。……あ、洗面所のハンドソープ切れた」
「え。下の引き出しに替えあったはず」
小「俺替えとこか」
「お願いしてもいい？」
小「ん。」
慣れたように家に来る彼氏。
軽く俺に会釈をするとハンドソープを替えにリビングを出た。
Aちゃんは夕飯の支度をする為に、たー君をソファーに座らせて台所でエプロンを着る。
濱「…………」
「なんか、あります？」
濱「へ？」
「その」
濱「あ。帰るわ。じゃ」
「お気を付けて」
わかってる。こういう距離感なのも
分かってんねん。彼氏が出来たのも
俺を好きと言った彼女が、もう、居ないことも
分かってるんよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 326人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかね(プロフ) - とても切なくて読み込んでしまいました。続きお待ちしてます！ (8月6日 4時) (
レス) id: c4678331dc (このIDを非表示/違反報告)
y0shin0(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしております！！ (2022年9月9日 8時) (レス) @page36 id: 6acece1f2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のんれもん
| 作成日時：2022年3月6日 18時
